今日の日本株(2016年3月24日)

<今日の日本株>
3月24日の日本株は弱含みの動きで、日経平均株価は一時17000円台を回復したものの買いの手が続かず、終値は前日比108円65銭安の16892円33銭となりました。
値上がり銘柄が1350に対して値下がり銘柄が2067と、個別銘柄でも値下がりが優勢でしたが、私が保有している銘柄やウォッチ銘柄を見る限り、そんなに悪くない相場ではありました。
今日も上昇トレンド転換した銘柄を新規買いしたり、空売り銘柄で上昇したものを買戻しするなどした結果、ADA指数は59.3%と、前日の57.2%から上昇しました。

<同じ国のものかと見間違えるほど動きが違う2つの「指数」>
原稿執筆時点での日経平均先物は16660円です。先物は3月29日の配当落ちを織り込んでいますので、実質的には日経平均株価は今付けている値より130円下にあると考えてください。日経平均株価の25日移動平均線は16600円付近ですから、日経平均株価はかろうじて25日移動平均線の上でとどまっているものの、いつ割り込んでもおかしくないという弱い状況です。
その一方、マザーズ指数は相変わらず絶好調で、本日も戻り高値を超えています。日経平均株価とマザーズ指数の株価チャートを見比べていただくと、同じ国の株価指数なのにここまで動きが違うのか、と驚くはずです。

<マザーズ指数が崩れない限りは特段心配なし>
私もそうですし、多くの個人投資家にとっては、ご自身の損益は日経平均株価よりマザーズ指数に連動すると思われます。これは新興市場株や中・小型株に個人投資家好みの銘柄が多いためです。
確かにマザーズ指数それ自体は、時価総額の大きい銘柄(ミクシィ(2121)、そーせいグループ(4565)、CYBERDYNE(7779)がベスト3)の影響度が非常に高いため、相場全体の動きを適切に表していないとも言われます。
もちろん、指数の数値それ自体はそうかもしれません。しかし、「方向性」「趨勢」という観点からとらえれば、非常に役立つものと私は思っています。
今日のマザーズ指数は2月中旬以降の戻り高値を超えていますが、私の保有銘柄の損益も同様に戻り高値を更新しています。仮に日経平均株価が25日移動平均線を割り込むようなことがあっても、マザーズ指数が崩れなければ特に心配ないと現時点では思っています。

<引き続き「強い銘柄」に注目>
日経平均株価こそ弱含みの展開が続いていますが、個別銘柄に目を向けると、本日も昨年来高値更新銘柄が53銘柄もあり、相場環境は悪くありません。
今日の高値更新銘柄53のうち、私が保有する銘柄がいくつあるか数えてみたところ、11銘柄ありました。
この戦略がいつまで有効かは分かりませんが、今のところ「強い銘柄」につくことが成功しています。もちろん、その裏にはうまく行かないことも多々あり、今日であれば、頭打ちの気配があったのと業績がそれほど良くないため売却していたエニグモ(3665)が大幅高になったり、投資候補銘柄に入っているものの最近株価の動きが弱かったためマークしていなかったファーストロジック(6037)が突如ストップ高になったりしました。
株式投資は、100戦全勝である必要はなく、またそれ自体が不可能です。株価トレンド分析による順張りの投資手法は、損切りが多くなるため3勝7敗くらいの成績ですが、負けの額を小さくし、勝ちの額を大きく伸ばすことができますから全く問題ありません。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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