<今日の日本株>
連休明け3月22日の日本株は大幅に反発となり、日経平均株価は前週末比323円74銭高の17048円55銭で引けました。朝方高かった後、後場寄り後にかけてダレましたが、その後引けにかけて引き締まる動きでした。
今日のADA指数は53.1%と、先週末の41.8%から大きく上昇しました。当面50%程度に抑える予定でしたが、予想以上に株価の上昇が大きかったこと、直近高値を超えた銘柄もいくつかあり、それらに入れていた逆指値の買い注文が執行されたことなどが理由です。なお、いつ戻りが終わってもおかしくはないため、下降トレンドの銘柄につき少しだけ打診の空売りを入れ、相場の強さを図るようにしています。
<騰落レシオに注意>
25日騰落レシオは、3月18日に129.1%、22日は127.7%まで上昇しています。騰落レシオが130%を超えたら目先の天井に要注意です。ちなみに、前回の騰落レシオの天井は昨年11月5日の140.3%です。騰落レシオが上昇したからといって、天井直後に多くの銘柄がみんな大きく値下がりするわけではありませんが、ここからの新規買いは慎重に進めた方がよいでしょう。
<まだ方向性は不明>
今日の日経平均株価は大きく上昇し、上昇トレンドを維持しておりますが、直近の戻り高値である3月14日の17291円35銭はまだ超えていません。ここを超えない限りは、上下どちらにいってもおかしくないという前提で行動するようにしています。具体的には、明らかに上昇トレンドが継続している銘柄のみを保有し、また投資資金の50%程度のキャッシュポジションを確保して突然の急落にも耐えられるような形にしています。
ベルギーでテロが起きたこともあり、日経平均先物は大きめの下げになっています。上と下、どちらに転ぶか分からない中、一方向にポジションを傾けすぎるのは避けた方がよいでしょう。
<最近強い不動産関連株>
本日、公示地価が発表になり、銀座がバブル時の高値を更新したことが話題になっています。首都圏の土地は値上がりが目立つ一方、地方は値下がりが続いています。まさに二極化の状態となっています。そんな中、マイナス金利の好影響が出ているのでしょうか、最近不動産関連株に強い値動きのものが目立ちます。特に中小型株が好調で、例えば日本管理センター(3276)やサンフロンティア不動産(8934)が今のところきれいな上昇トレンドを続けています。
日本でマイナス金利が続けば、高利回りを求めて不動産の実物や、REITなどに資金が流入することが大いに期待できます。私が日々ウォッチしているREITのETF(上場インデックスファンドJリート隔月分配:1345)も戻り高値を更新しており、当面は堅調な動きが期待できるのではないでしょうか。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。