<今日の日本株>
3月17日の日本株は荒い値動きとなり、日経平均株価は前日比38円07銭安の16936円38銭で引けました。終値こそ小幅安でしたが、朝方17253円03銭まで上昇したと思ったら、午後に急落して一時16814円84銭と高値から400円の値下がりとなりました。日経平均株価は25日移動平均線の上にあるものの、本当に上値の重い状態が続いています。
本日のADA指数は68.7%で、昨日の70.9%より少し低下しました。上昇トレンドの銘柄を保有するというスタンスは変わりませんが、さすがに本日は含み益が減少しました。
<やっぱり為替レートに振り回される日本株>
今日の後場の日経平均株価の急落は、為替レートの円高とセットでした。こうした売りはヘッジファンドの仕掛け売りであることが多いのですが、これに対抗する買い主体がいなければ、簡単に売り崩されてしまうのが今の日本株です。
ドルー円相場は111円台まで円高が進んでいます。世界同時株安の2月中旬の水準近くにまで達しています。何かきっかけが1つあれば、すぐに110円割れになりそうな形の気味悪いチャートになっています。
一方、日経平均株価は、2月12日の安値からまだ2000円も上の水準にあり、仮に為替レートが110円割れとなっても、株価の方は底割れはしなさそうです。
もし、2月上旬のように、円高が世界同時株安と並行して生じているならば厳重警戒となるところですが、アメリカ株はかなり強い動きを続けていますから、その状況が継続するのであれば、上昇トレンドにある強い銘柄までもが総崩れになって下降トレンドに至るまでにはならないのではないか、と思っています。
とにかく、こんな株価の動きをされたら、25日移動平均線を超えたばかりの銘柄を新規買いしても、すぐ25日移動平均線を割り込んでしまいそうでおいそれと手を出せません。安値圏で買えている強い銘柄を大事に保有し、それらが下降トレンドに転じたら素直に売却する、というスタンスでいるしかないかな、と感じています。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。