今日の日本株(2016年3月16日)

<今日の日本株>
3月16日の日本株は続落し、日経平均株価は前日比142円62銭安の16974円45銭と17000円を割り込んで引けました。
ADA指数は70.9%で、前日の71.3%からほぼ変わらずとなっています。すでに買い仕込みは終わっていますので、ここから保有株が次々と下降トレンドに転換しない限りは、保有株のメンテナンスや銘柄入れ替えを主に実施します。そのため、ADA指数は当面70%近辺の水準で高止まりするとお考え下さい。もし、ADA指数が今後急速に低下した場合は、相場が変調をきたしている可能性が高いと受け取ってください。

<引き続き主力株を避ける戦略>
日経平均株価は14日の高値17291円35銭から300円以上値下がりしていますが、私の保有株の含み益はその間上昇しています。これは、日経平均株価採用銘柄など主力株を避け、中小型株・新興市場銘柄を中心に保有しているためです。現に、マザーズ指数は本日も上昇しています。
東証1部の主力株は、どうしても日経平均株価の値動きに大きく影響されてしまいます。先日も書きましたように、日経平均株価はアメリカ株と為替レートに左右される他力本願の指数になっていますから、なかなかすっきり上昇してくれません。
例えば、主力株のみずほフィナンシャルグループ(8411)は、日経平均株価と同じような動きで、3月上旬の高値を超えることができていません。一方、中小型株の寿スピリッツ(2222)は、マザーズ指数のように上昇を続けています。テンポスバスターズ(2751)や東急建設(1720)は、マザーズ指数ほど強くはありませんが、いずれも3月上旬の高値を明確に超えてきています。

<可能性のある銘柄についてはまずは種まきをしてみる>
25日移動平均線を超えた銘柄のうち、どれが大きく上昇するかは後になってみないと分かりません。そこで、みずほフィナンシャルグループもテンポスバスターズも東急建設も一旦買ってみるのです。そして、その後の株価の状況をみて、動きの良いテンポスバスターズや東急建設は保有を継続し、動きの悪いみずほフィナンシャルグループは売却するという流れです。
25日移動平均線を超えて大きく上昇する可能性のある銘柄にまずは種まきをして、その後株価が上値を追って上昇するものは保有、伸び悩んでいるものは売却する、これにより強い銘柄だけを残すことができます。私の今のポートフォリオはこの作業を繰り返した結果構築されたものです。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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