逆指値注文を利用した新規買いの手法について

株価が25日移動平均線近辺で推移している銘柄を新規買いする際、私がよく用いている手法を解説します。今のような、株価の戻り局面では結構有効な方法だと思います。

25日移動平均線が1900円、今日1850円で寄り付き、一時は1960円まで上昇したものの、終値は1905円だった銘柄を例にとって考えてみます。
終値ベースで考えると、25日移動平均線を超えているとはいえ、わずか5円です。これでは上昇トレンド転換とは言い難いです。新規買いをしようにも手を出しにくいタイミングです。
そこで、明日以降、今日の高値1960円を1円超えた1961円を逆指値とした成行の買い注文(つまり、1961円に到達したら成行買いとする注文)を入れておきます。
もし、今日の高値1960円でリバウンドが終了してしまったなら、1960円を超えることはないので逆指値注文も発効せず、買い注文は成立しませんから、余計な買いをせずに済みます。
逆にまだ上値があるのならば、1960円の高値を超えて株価は上昇するため、その時点で逆指値注文が執行され、買いが成立します。しかも、逆指値注文を入れておく1961円は、25日移動平均線1900円からみれば約3%上方の水準です。3%上方にあれば、上昇トレンド転換の可能性が高く、かつ直近高値超えにもなりますから、新規買いの良いタイミングとなります。

そして、仮に1961円で新規買いした後に株価が再度25日移動平均線を割ったとしても、例えば1870円で損切りとすれば損失率は約5%で収まります。もし、ここから1~2ヶ月程度の戻りがあった場合に30%~50%程度の上昇は十分期待できるとするならば、控えめに見た利益20%と、損失5%とを天秤にかけた場合、十分リスクに見合う投資だと個人的には思います。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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