<今日の日本株>
今日(12月29日)の日本株は続伸し、日経平均株価は108円88銭高の18982円23銭となりました。28日に急騰したマザーズ指数も続伸し、かなりよい感じの動きです。
私も25日移動平均線を超えてきた銘柄を中心に新規買いや買い直しを実行し、ADA指数も36.4%まで上昇しました。
<右肩上がりの銘柄につけ>
以前から申し上げていることですが、現在は「強い銘柄が上がり続ける」相場になっています。そのため、単純に株価チャートの形から強い銘柄を選択するだけでも有効です。具体的には2~3ヶ月の期間の日足チャートが右肩上がりになっているかどうかを見るだけです。8割方は右肩下がりですが、1割以上は右肩上がりになっている銘柄があります。こうした銘柄のうち、25日移動平均線との上方かい離が小さいものや、一旦25日移動平均線を割り込んだものの再度超えてきたものを新規買い・追加買いしていくのです。今日は建設株などに良い形の銘柄が目立った感じがします。
<上昇トレンド移行より前に底値買いするには>
25日騰落レシオが70%台にまで下がった後のこの2日間の上昇ですから、当面の底を打った可能性は高まっているといえます。こんなとき、下降トレンドの銘柄が上昇トレンドに移行するのを待ってから買うと、現在値より結構高い株価になってから買うことになってしまいがちです。
もちろん、それでも原則は上昇トレンド移行後の買いにすべきですが、どうしても欲しい銘柄であれば、直近安値割れを損切りという前提条件で下降トレンドのうちに新規買いするという手もあります。
例えばショーボンドホールディングス(1414)は12月28日に4245円の安値を付けたのち反発し、12月29日の終値は4430円です。
もし、この銘柄を25日移動平均線超えを待って買おうとすると、おそらく4800円前後になると想定できます。でも、4245円割れで損切りを条件に、明日以降4430円近辺で買えば、損切りの場合の損失率は5%ほどで済みます。リスクとリターンを考えると、そんなに悪くない戦略だと思います。
<すでに底値から大きく反発している場合は上昇トレンド転換を待つべき>
ただ、底値から大きく上昇してしまい、現時点での株価で買った場合に直近安値割れを損切りとすると損失率が大きくなってしまう(目安は10%超)場合は、素直に25日移動平均線超えを待って新規買いした方がリスク面からは有用です。
例えばオルトプラス(3672)は、12月25日の安値333円から大きく反発し、29日終値は408円です。もしこの価格前後で新規買いした場合、直近安値割れで損切りとすると損失率は20%近くに達してしまいます。ですから408円近辺で買うのはタイミングとしては中途半端で、25日移動平均線を少し超えたところで買って、買った後移動平均線を割り込んだら損切り、とした方が失敗したときのリスクは小さくできます。
※上記の個別銘柄の記述は説明の便宜上のものです。個別銘柄についての売買の推奨は一切行いません。投資判断は全て自己責任でお願いします。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。