<今週の振り返り>
今週の日本株は、月・火と下落したのち水・木と大幅反発しました。そして金曜日は日銀の補完措置発表に対して急騰→急落と激しい動きとなり、金曜日1日だけ(というより午後の2時間だけ)で日経平均株価は高値から安値まで886円83銭もの下落幅となっています。
結局、週末の日経平均株価は18986円80銭と19000円割れで引け、さらに週末のニューヨーク市場も大幅安、月曜の寄り付きはかなり厳しいスタートとなりそうです。
<来週の投資戦略>
とはいえ、個別銘柄に目を向けると、例えばダブルスコープ(6619)のように、日経平均株価が900円も下落するなか、逆に上昇したものもあり、指数の急落をよそに堅調に推移しているものも少なくありません。指数の動きの割には上昇トレンドにある個別銘柄は結構あるという印象です。
そのため、12月18日のADA指数は47.8%となり、17日の44.1%よりさらに上昇しました。ただ、上昇トレンドを維持しているものの、17日に新規買いした銘柄の一部は含み損状態で、再度25日移動平均線割れとなりそうな状況です。そうなったら損切りするだけですが、含み損を抱え、下落から始まりそうな週初を迎えるのは気分のよいものではありません。
個人的には、フィンテック関連銘柄のうち2銘柄を上昇初期に少しですが買い仕込むことができたので、それらがバブル化しないかな、と密かに楽しみにしています。
<強いものにつけ>
ここまでの日本株をみると、上昇トレンドが長期間続いている銘柄が少なくありません。ダブルスコープもそうですが、このような銘柄を上昇トレンド転換後すぐに新規買いして保有すれば、かなりの利益が見込めます。
さすがにダブルスコープ株を今から新規買いするのは気が引けますが、例えば上昇トレンドが続いていたものの25日移動平均線を割り込み、その後再度25日移動平均線を超えたようなタイミングは、損切りもしやすいため買いタイミングの1つと思います。
強い銘柄は、一時的に下降トレンドに転じても再度上昇トレンドに復帰してきます。ひとまずは、弱い銘柄の底打ちを狙うより、強い銘柄の押し目買いをする方がよさそうです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。