債券・MMFの売却益非課税は2015年限り

税制改正により、来年(2016年)から債券の売却益が20.315%の分離課税となります。そのため、債券や公社債投資信託(MMFなど)に含み益のある方は、今年中に一度売却しておくと節税となります。
特に、外貨建て債券や外貨建てMMFは、アベノミクス相場で大きく円安になったので、為替差益を考慮するとかなり含み益が生じている方も多いと思います。

一方、債券に含み損がある場合は、2015年中の売却は損失が切り捨てとなってしまいますが、2016年以降の売却だと、上場株式などと損益通算ができるので、あわてて2015年に売却する必要はありません。

ではいつまでに売却すればよいのかですが、カブドットコム証券のホームページには、米ドル建ての債券は12月25日の15時までに注文、米ドル建てMMFは12月29日の15時までに注文、と書かれています。
証券会社により、また債券により扱いが異なりますので、詳しくは取引している証券会社にお問い合わせしてください。

 

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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