10月29日の日本株
10月29日の日本株は、日経平均株価が寄り付きから大きく上昇し、51000円を突破、終値も前日比1088円47銭高の51307円65銭と、史上最高値を更新しました。
TOPIXは下落、東証グロース市場250指数は2%超の大幅安となりました。
値上がり銘柄774に対し値下がり銘柄3356と、日経平均株価の1000円超上昇にもかかわらず全面安に近い状態でした。年初来高値更新銘柄は51、年初来安値更新銘柄は31でした。
ADA指数は28.3%となり、前日の26.4%から少し上昇しました。売却した銘柄もあった一方、直近強い銘柄を新規買いしたことにより、トータルのポジションは増加しています。
アドバンテストのストップ高で日経平均1000円上昇
個別銘柄をみると、アドバンテスト(6857)がストップ高で高値更新、ソフトバンクグループ(9984)も高値更新となりました。
アドバンテスト1銘柄で日経平均株価を約1000円押し上げ、ソフトバンクグループで約300円押し上げていて、この2銘柄だけで日経平均株価を1300円上昇させていることになります。2銘柄の上昇がなければ、日経平均株価は300円の下落となっていたということです。
個別銘柄は8割ほどが値下がりする全面安で、中でもグロース銘柄はかなりひどい状況になっています。2000円のITバブル時をほうふつとさせる動きで、一握りの銘柄が大きく上昇する一方、他の銘柄は上がらず、逆に値下がりするものも多いという状態です。
このような状況下では、上昇トレンドの強い銘柄は保有継続して利益を伸ばすべき一方、下降トレンドになったら速やかに売却しておかないと、塩漬け株になってしまいますので要注意です。
株価が上がっていない銘柄を、出遅れ株と喜んで買ってしまうと、逆に株価が下がってしまうことになりかねませんので、トレンドに逆らった売買は避けた方が無難です。
バブル相場の様相を呈し始めてきましたが、もし乗るのならば強い銘柄に飛び乗るしかないですし、下がったときの損切り・撤退ポイントもあらかじめ決めておき、リスク承知で参戦するかどうかを判断するようにしましょう。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。