9月19日の日本株
9月19日の日本株は、寄り付き高く始まり日経平均株価が史上最高値を更新したものの、日銀のETF売却の報道により急落、その後は引けにかけ戻し、日経平均株価の終値は前日比257円62銭安の45045円81銭でした。
TOPIXも下落しましたが、東証グロース市場250指数は上昇しました。
値上がり銘柄1823に対し値下がり銘柄2245とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は141、年初来安値更新銘柄はゼロでした。
ADA指数は42.1%となり、前日の34.7%から上昇しました。前日まで入れていたヘッジ空売りにつき、株価上昇に伴い買戻しを行ったことが主要因です。
日銀ETF売却の影響はひとまず軽微か
個別銘柄をみると、ソニーグループ(6758)、アドバンテスト(6857)、丸紅(8002)などが高値更新となりました。
日経平均株価が高値更新となっていますし、年初来安値更新銘柄もゼロなのですが、25日移動平均線割れ銘柄が全体の40%近くに達していて、個別銘柄ごとに値動きはまちまちというのが実態です。
弱い銘柄は移動平均線割れ後も下落が続くケースが目立ち、そうした状況で日本株そのものが目先の天井をつけると、さらに大きな下落になりかねませんので、移動平均線割れの売却が一考です。
日銀金融政策決定会合にて日銀が保有するETFの売却が発表されました。年間6000円億円ほどの規模ということで、株価は一時急落後急速に値を戻しましたが、正直どのくらいのインパクトがあるかはまだ分かりません。
現時点でいくら予想しても意味のない話なので、実際売却が始まってからの株価の動きを注視して、本当に影響が軽微なのかを見定めたいと思います。
したがって、今の段階で何かやるべきかといえば、特段必要はありません。
足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。