引き続き上値重いー2025年1月16日の日本株

1月16日の日本株

1月16日の日本株は、寄り付き高く始まった後は売り物に押され、一時マイナス圏となりました。引けにかけやや戻し、日経平均株価の終値は前日比128円02銭高の38572円60銭でした。
TOPIX、東証グロース市場250指数は小幅安となりました。

値上がり銘柄1560に対し値下がり銘柄2434と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は9、昨年来安値更新銘柄は37でした。

ADA指数は20.7%となり、前日の12.3%から上昇しました。空売りの一部買戻しや新規買いを行ったことによります。

円高メリット株にも注目

個別銘柄をみると、25日移動平均線割れ銘柄が増加を続けており、マーケット環境は日に日に悪くなっている印象です。また、決算発表で大きく売られる銘柄も目立ちましたし、かなり壊滅的な下落になっているものが多いと感じます。日経平均株価だけ見ていると、個別株とのギャップに気づけないかもしれません。

さて、一昨日、昨日とアメリカの長期金利低下や日銀の利上げ観測などにより為替レートが円高に振れていて、いわゆる円高メリット株が大きく買われています。
今年の為替相場がどうなるかは分かりませんが、円高がある程度進行するのであれば、日経平均株価採用銘柄の多くは輸出関連株ですから厳しい動きが想定される一方、円高メリット株は買われやすい展開となります。実際、ニトリホールディングス(9843)や神戸物産(3038)などが大きく上昇しました。

円高メリット株を今のうちにピックアップしておくのも有用と思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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