今日の日本株(2016年3月14日)

<今日の日本株>
3月14日の日本株は大幅高となり、日経平均株価は先週末比294円88銭高の17233円75銭で引けました。これで3月4日の17042円92銭を明確に上回り、上昇トレンドの継続が確認できました。
今日のADA指数は72.0%(先週末64.7%)まで上昇、強気を維持しています。ADA指数の70%超えは、昨年12月7日以来、3か月ぶりのことです。言い換えれば、3か月ぶりに、投資資金の大部分を投入できる相場になったわけです。
とはいえ、ここから先、ADA指数がさらに大きく上昇することもリスク管理の観点からは危険ですので、今後は主に銘柄入れ替えや、短期間に急上昇した銘柄の利食い売りが中心になると思っています。

<今から新規買いするなら出遅れ銘柄の方が無難>
先日、出遅れ銘柄を買うよりも強い銘柄を買うべきと述べましたが、ここまで相場全体が上昇してきて、強い銘柄が安値よりかなり大きく上昇している中では、あえて出遅れ銘柄を買った方がリスクは少なく済みます。
強い銘柄は、あくまでも25日移動平均線を超えた直後のできるだけ安い局面で買っておくべきで、株価が大きく上昇して、25日移動平均線とのかい離も大きい今の状況で新規買いするのでは遅すぎます。
それよりも、例えば今日ようやく25日移動平均線を超えてきたばかりの銘柄を明日新規買いする方が、損切りとなった場合の損失は小さく済みます。
買いタイミングを探るときは、損切りの際の損失率をできるだけ小さくすることが重要です。もし、どうしても強い銘柄をこれから新規買いしたい、という場合は、25日移動平均線からのプラスかい離が10%以内に収まる場合のみ新規買いを実行するようにしましょう。
株式投資は、将来何が起こるか分かりません。だからこそ、いかに大きな損を作らないように行動するかがとても重要なのです。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事