8月5日の日本株
週明け8月5日の日本株は、寄り付き直後から日経平均株価がいきなり2500円幅の下落となり、その後一時落ち着いたものの、後場に入りさらに大きく売られ、日経平均株価の終値は先週末比4451円28銭安の31458円42銭と、1987年のブラックマンデー時の下落幅を上回り、過去最大の下落幅となりました。下落率も12.4%と、ブラックマンデーに次ぐ過去2番目の大きさでした。
TOPIXも12%、東証グロース市場250指数は16%近くの下げと、まさに大暴落の歴史に残る1日となりました。
8月2日に続き、値上がり銘柄89に対し値下がり銘柄4242と稀にみる全面安が2営業日連続で起こりました。年初来高値更新銘柄は3、年初来安値更新銘柄は1055まで膨らみました。
ADA指数はマイナス13.3%となり、先週末のマイナス30.1%からマイナス幅が縮小しました。保有株はほとんどなく、空売りの利食い買い戻しやヘッジ空売りの現渡しなどを行ったことによるポジションの縮小を実行しました。
安値を買うのは難しい
個別銘柄をみると、三井住友フィナンシャルグループ(8316)やソフトバンクグループ(9984)など、東証プライムの大型株でもストップ安まで株価が下がるものもあり、尋常な動きではありませんでした。
売買代金、売買高も過去最高とのことで、非常に多くの売り物が生じたことが分かります。確かにパニック売りや信用取引を行っている個人投資家の追証に伴う投げ売りも多数出たでしょうが、それだけではここまでの大暴落にはならず、やはり外国人投資家などの大口投資家が日本株を手じまいしていると見るのが妥当でしょう。
なお、昨晩の日経平均先物は33370円で引けており、日経平均株価よりおよそ2000円高い水準です。したがって、8月6日の寄り付きで買おうとするとかなり高く寄り付くことが想定され、もしその後株価が再び大きく下がった場合、大きな損失につながりかねません。
結局、8月5日の大暴落の中を買い向かい、損切りせずに持ち続けた人だけが安値で買えたということになりそうですが、そのような芸当ができる個人投資家はほとんどいないでしょうし、もしできたとしても、もし買った後全然下げ止まらなければ、大きな損失につながってしまいます。改めて、株価急落時に安値で買うことの難しさを感じますし、難しいのであれば無理にそのようなものは狙わず、いつものルール通り淡々と行動していった方が安全だと思います。
今は株価の変動率(ボラティリティ)が大きくなっています。暴落の翌日、朝から大幅高で寄り付いたと思ったら、またその翌日には急落・・・ということが2008年のリーマン・ショック時には起こりました。そんな中で上手く買おうとしても株価の乱高下にやられてしまいますので、株価が落ち着いてから買いに行った方が無難です。
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