5月23日の日本株

5月23日の日本株は、寄り付き大きく上昇して始まった後急速に値を消したものの、その後切り返して日経平均株価の終値は前日比486円12銭高の39103円22銭と、39000円超えとなりました。
TOPIXも上昇しましたが上昇率は日経平均株価よりかなり小さく、東証グロース市場250指数は1％超の下落でした。

値上がり銘柄1828に対し値下がり銘柄2168とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は35、年初来安値更新銘柄は139でした。

ADA指数は47.9％となり、前日の51.6％から低下しました。株価下落で移動平均線割れとなった保有株を売却したことなどによるものです。

年初来安値更新銘柄が高水準に

個別銘柄をみると、TOWA（6315）、ミマキエンジニアリング（6638）など高値更新となる銘柄もあるものの、年初来安値更新銘柄がかなりの高水準で、日経平均株価が500円近く上げた相場とは到底思えないような弱さです。

引き続き、東証プライム市場の大型株が強く、小型成長株は弱いという状況で、増収増益が続く成長株を選んで買っても損が膨らむばかり、業績は大して伸びていないが時価総額の大きい大型株を買った方が利益が伸ばせる、という何ともいびつな状況が続いています。

成長株がかなり割安な水準に達しているのは確かなので、それらに資金が回ってきたときに買えるようにするよう、投資候補銘柄のリストアップをしておくのが良いと思います。

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足立武志

1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』（ダイヤモンド社）など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用ＥＸＰＯなどセミナー講師多数。