4月19日の日本株
4月19日の日本株は、寄り付きから下落して始まり、その後も大きく下げ幅を広げ、日経平均株価は一時1300円超の下落となりました。終値も前日比1011円35銭安の37068円35銭でした。
TOPIX、東証グロース市場250指数も大きく下落、特に東証グロース市場250指数は年初来安値を更新し、昨年10月の安値にも肉薄しています。
値上がり銘柄442に対して値下がり銘柄3747と全面安の展開、年初来高値更新銘柄は14、年初来安値更新銘柄は306でした。
ADA指数は9.9%となり、前日の30.6%から大きく低下しました。保有株の多くが25日移動平均線を割り込んだため売却したことによります。
買い向かいも一考だがリスクもよく考えて
個別銘柄をみると、もともと25日移動平均線を超えていた銘柄の3分の1が、19日に25日移動平均線を割り込んでいて、現状で8割以上の銘柄が25日移動平均線割れとなっています。
確かに短期的には売られすぎの状況とは思いますが、ではこれを安く買えるチャンスだと考えて買い向かうのはどうなのでしょうか。
株価が下がっているときに買い向かうのは典型的な逆張りであり、上昇相場が続いているのであれば安く買えることになるため有利です。
しかし株というものはいつまでも上昇相場が続くわけではなく、大きな下落相場に発展する可能性もあります。そんなとき、下げに買い向かっていると、その後さらなる下落で塩漬け株となってしまうおそれが高くなります。
事実、水曜日の大きな下落の後、木曜日に小反発しましたがここで底打ちだ!として買い向かった個人投資家は結構いると思います。しかし金曜日の大きな下げで、木曜日に買い向かった個人投資家はたちまち含み損を抱えています。
金曜日の大きな下げをみて「買いのチャンス!」と言っている人は、実は水曜日の大きな下げのときも同じことを考えていたはずです。
水曜日の下げで買い向かって、金曜日の下げでさらに買い向かって、もし週明け以降さらに株価が下がったらどうするつもりでしょうか。下がるたびに買い向かったら、下げ相場では含み損が積みあがる一方で、そのうち投資資金が枯渇して身動きが取れなくなってしまいます。
大きな下落を買い向かい、その後反発に転じたならば、非常によいタイミングで買えたことになります。しかし、大きな下落を買い向かったものの、株価が下げ止まらなければ、塩漬け株の発生につながってしまいます。
もし下落を買い向かうのであれば、買い向かった後さらに下がったらどうするのかをしっかりと考えたうえで実行するようにしましょう。
私は下げている途中を買い向かうことはせず、週明け以降株価が反発したら、いち早く25日移動平均線を回復する銘柄(つまり強い銘柄)を中心に買い直しをしようと考えています。
株価の大きな下落を買い向かうのは確かに安く買えるチャンスではありますが、買った後さらに下がる可能性もあるわけですから、かなりリスクが高い行為であることを肝に銘じておいてください。
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