日経平均25日移動平均線での攻防ー2023年12月22日の日本株と今週の投資戦略

12月22日の日本株

週末12月22日の日本株は、寄り付き直後大きく上昇したもののその後は売り物に押され、前日終値近辺まで押し戻される展開でした。日経平均株価の終値は前日比28円58銭高の33169円05銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、東証グロース市場250指数は小幅に下落しました。

値上がり銘柄2451に対し値下がり銘柄1552と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は50、年初来安値更新銘柄は20でした。

ADA指数は40.1%となり、前日の40.1%と変わらずでした。多少の銘柄入れ替えは行いましたが、基本は保有継続で様子見といった感じです。

大手海運株が一斉に高値更新

個別銘柄をみると、やはり目を見張る動きとなったのが大手海運株で、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の大手3社の株価が揃って高値更新となりました。
特に川崎汽船は、空売りの踏み上げがかなり大規模に発生していると思われ、1週間で実に30%の値上がりとなっています。

正直、前期に比べて利益が大きくダウンする見通しで、前期並みの水準までの利益の戻りも全く予想されていない海運株が3社そろって高値を更新するとは夢にも思いませんでした。でも、あり得ないことが起きるのが株式マーケットですから、納得はしています。

私自身は、このようなシチュエーションを何度も経験していますから大丈夫なのですが、例えば投資初級者から中級者くらいで、ファンダメンタル分析をかじったような人であれば、大手海運株の業績が悪化していることは誰でも知っているでしょうし、それにより株価が下がるはず、と思って空売りを入れた個人投資家も多数いることでしょう。

しかし結果は、業績が悪化しているのに株価は上昇を続け、ついには大手3社が揃って高値更新となったのです。

この事実からぜひ教訓にしていただきたいのは、業績が悪くても株価は上昇することがあること、業績だけを見て安易に空売りを入れてはいけないことです。

理屈通りいかないのが株式投資の世界。だから実践的な知識、テクニックがどうしても必要になるのです。理屈だけで株式投資を続けていると、矛盾だらけでそのうち発狂してしまいますよ。

日経平均株価は25日移動平均線の攻防ですが、NYダウは引き続き強いですし、個人的には上方向へ向かってもらいたいと思っています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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