7月7日の日本株
7月7日の日本株は、寄り付き大きく下げて始まった後は下げ幅を縮める場面もあったものの、引けにかけ売り直され、日経平均株価の終値は前日比384円60銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は小幅に上昇しました。
値上がり銘柄1377に対し値下がり銘柄2571と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は38、年初来安値更新銘柄は55でした。
ADA指数は30.9%となり、前日の38.5%から低下しました。株価が下落した保有株の売却や、新規の空売りを実行したことなどによるものです。株価はだいぶ調整しましたが、まだ強い銘柄はかなりあるため、ADA指数も比較的高い数値にとどまっています。
来週の日経平均株価の動きに注目
個別銘柄をみると、25日移動平均線を明確に割り込む銘柄が目立ちました。また、久しぶりに年初来高値更新銘柄を年初来安値更新銘柄が上回っており、この点もさらなる下落に要警戒です。
日経平均株価は直近の安値に近接しており、25日移動平均線は明確に割り込んだものの、今のところ6月高値→6月安値→7月高値→7月安値で横ばいの動きとなっています。
もし来週以降、6月安値水準を明確に割り込むと、チャート形状としては下抜ける形となるため、さらなる安値に注意が必要です。
一方、強い相場つきであれば、そろそろ下げ止まって再び上昇に転じるタイミングでもあるため、週明けの日本株の強さを見極めたいところです。
とはいえ、ここからの日経平均株価が上がるか下がるかを予想するのではなく、あくまでも動きについていくのみです。上がったら保有株を増やして利益を狙いにいきますし、下がったら保有株を減らして守りに徹します。
週明け以降の日経平均株価は横ばいかもしれないし、底抜けかもしれないし、はたまた直近高値を超える力強い上昇になるかもしれません。
どの動きになるのかは事前には分かりませんから、いくつかシナリオをたてて、全てのシナリオにおいて、言い換えればどのような株価の動きになったとしても、客観的・機械的に売買できるようなルール設定をしっかりしておきましょう。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。