さすがに伸び悩みー2023年6月15日の日本株

6月15日の日本株

6月15日の日本株は、後場に入り大きく上がる局面もあったものの引けにかけしぼみ、日経平均株価の終値は前日比16円93銭安の33485円49銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も小幅に下落しました。

値上がり銘柄1811に対し値下がり銘柄2125とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は309、年初来安値更新銘柄は15でした。

ADA指数は49.8%となり、前日の52.6%から少し低下しました。保有株のうち、買値からほとんど上昇していないものについては、もし近々マーケットが天井を付けた場合に損失に転じる可能性が高いし、強い銘柄ならもっと上昇しているはずなので処分しました。

上がれば利食い、下がっても利食い。

個別銘柄をみると、ブティックス(9272)、M&A総研ホールディングス(9552)など高値更新となる銘柄も数多くありましたが、昨日に比べると総じて伸び悩んでいるものが多い感じがします。

また、全般的にみると、すでに天井を付けて弱っているものも出てきており、弱い銘柄から順々に下げに転じているような感覚を持ちます。

さて、足元の日本株はかなり良いところまで上昇してきましたので、ここからさらに大きく上がれば噴き値売り、下がって移動平均線割れとなっても売り、というようにルールを決めて淡々と行動するのみです。

いかに外野が「まだまだ上がる」と言っても移動平均線を割れたら売りますし、「ここから急落する」と言っても株価が下がらなければ売りません。予想に基づく行動は、予想が外れた場合のダメージが大きすぎますし、そもそも予想は当たらないことが多いので信用しません。
現に、たった3か月で日経平均株価が33000円を大きく超えるなどと予想していた人はいたでしょうか?

ですから大きく上がったら利食い、移動平均線を割り込んでも利食いというように、客観的なルール設定とそれに基づく実行が大事なのです。予想に基づいて動くと、結果的にマーケットに振り回されることになり、利益を得ることができません。

含み益もかなり増えてきましたし、これをあまり減らさないように注意しながら、ルールに則って行動したいものです。

6月9日の週の投資部門別売買状況が発表になりましたが、1週間で外国人投資家は1兆円日本株を買い越しています。この動きが続く限り、私たち個人投資家も強気でついていく場面です。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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