引き続き力強い上昇ー2023年6月14日の日本株

6月14日の日本株

6月14日の日本株は、寄り付きから大きく上昇、後場に入りさらに上値を伸ばす展開となり、日経平均株価の終値は前日比483円77銭高の33502円42銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄2277に対し値下がり銘柄1698とやや値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は372、年初来安値更新銘柄は13でした。

ADA指数は52.6%となり、前日の56.4%から低下しました。後述の通り、少しずつ保有株の利食いを行っているため、ポジションは若干ですが軽くなりました。

テクニカル的にはそろそろ天井が近そうだが

個別銘柄をみると、三菱重工業(7011)、M&A総研ホールディングス(9552)が高値更新、また伊藤忠商事(8001)、丸紅(8002)、三井物産(8031)、住友商事(8053)、三菱商事(8058)の5大商社が大幅高で揃って上場来高値更新と、強い銘柄がさらに伸びるという展開となっています。

一方、日経平均株価の25日移動平均線からの乖離がほぼ8%に達しており、テクニカル的にはいったんの天井をいつつけてもおかしくないように思えます。

そこで、14日の寄り付きに、直近で大きく上昇している銘柄につき、3分の1~5分の1ほどを売却し、利益確定を行いました。25日移動平均線はおろか、5日移動平均線さえも下回っておらず、トレンド的には売る要素は全くないのですが、天井を付けるとあっという間に大きく下がってしまうことも多いため、ある程度は上昇途中でも売却して利益を確保することを優先しました。

他方、昨日発表された信用評価損益率(6月9日時点)をみると、前週に比べてほとんど改善されておらず、個人投資家の多くがこの上昇に乗れていないことが改めて確認できました。個人投資家が乗れていない上昇は長続きすることが多いため、確かにテクニカル面では天井近し、という状況ですが、もう少し上があるかもしれないと思っています。

そんなわけで、株価が今後どう動いても大きなミスとならないよう、上昇途中であっても大きく上昇している銘柄は一部利食いを行うとともに、25日移動平均線もしくは5日移動平均線を割り込んだ場合はいったん売却し、天井を付けた後の急落に備えようと考えています。
このタイミングからの新規買いについては基本考えておらず、保有株を満足のいく形で売却することに心血を注いでいきます。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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