５月１６日の日本株
５月１６日の日本株は、寄り付きから高く始まり終日強い動きでした。日経平均株価の終値は前日比２１６円６５銭高の２９８４２円９９銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しました。
値上がり銘柄２０１１に対し値下がり銘柄２００４と拮抗、年初来高値更新銘柄は３３２、年初来安値更新銘柄は５４でした。
ADA指数は３２．８％となり、前日の２３．７％から大幅に上昇しました。空売りの買戻しが多数に上ったのと、新規買いを行ったことによるものです。
日経平均株価だけするする上がる展開か
個別銘柄をみると、寿スピリッツ（２２２２）、クリアル（２９９８）、物語コーポレーション（３０９７）、Abalance（３８５６）、旭有機材（４２１６）、オリエンタルランド（４６６１）、セガサミーホールディングス（６４６０）、マイクロアド（９５５３）など、高値更新となるものが相次ぎました。
しかし一方で、決算内容を嫌気した銘柄は急落し、値下がり銘柄も全体の半分に達するなど、決して全面高とはなっていないことには注意が必要です。
思えば２００７年も同じようなことがあったように記憶しています。日経平均株価はやたら強くでどんどん上昇するが、個別銘柄はてんで上昇しない・・・。
そしてその後のリーマン・ショックにつながりました。
今回はそれに加え、NYダウが日足ベースで完全な下降トレンドになっているにもかかわらず日経平均株価が異常に強いという状況もあり、２００７年以上に気持ちが悪い感じがしています。
もちろん、上昇トレンドが続く限りは持ち株は保有して利益をのばしていきますが、日経平均株価がいかに強くとも、自身も持ち株が天井を付けて下降トレンドに転じたらすぐ売却しておくのが無難です。私のこれまでの２５年の経験則上、日経平均株価より、多くの個別株の方が先に天井を付けることが多いので。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』（ダイヤモンド社）など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用ＥＸＰＯなどセミナー講師多数。
