成長株に売られるものが目立つー2023年4月21日の日本株と今週の投資戦略

4月21日の日本株

4月21日の日本株は、日経平均株価が朝方プラスに転じ、3月高値を一時超える局面もあったものの、その後は売りに押され、終値は前日比93円20銭安の28564円37銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は2%近い下落となりました。

値上がり銘柄1534に対し値下がり銘柄2322と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は158、年初来安値更新銘柄は19でした。

ADA指数は20.5%となり、前日の30.2%から大きく低下しました。保有株に下落するものが目立ったため売却したことと、新規の空売りを少し投入したことなどが理由です。いつ全体相場が下げに転じてもおかしくないため、ポジションはあまり膨らませないようにしています。

引き続きポジションは軽めが吉か

個別銘柄をみると、パルグループホールディングス(2726)が高値更新となるなど、強い銘柄は引き続き少なくないですが、成長株については下降トレンドが継続しているものも多く、サンウェルズ(9229)のように、高値を更新したと思ったらその後大きく下落して陰線で引けるものもあり、成長株全般に売りが入っているように感じました。

明確なトレンドが継続しない銘柄が多く、突然株価が大きく下落するケースも最近目立ってきましたので、引き続きあまり無理をして勝負することは控え、ポジションは軽くして大きな損失を避けることが重要と感じます。

利益が得やすいときに勝負して大きな利益を得るのが株式投資で成功をおさめるポイントです。ルール通り動いているにもかかわらず何をやってもうまく行かないようなときは、マーケット環境そのものが良くないのが理由ですから、無理をすればさらにやられてしまいます。チャンスが来るまでは「利益を得ること」より「大きく負けないこと」を最優先に、じっと待つことも重要です。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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