成長株乱舞の兆しもアメリカ株下落が重しかー2023年3月17日の日本株と今週の投資戦略

3月17日の日本株

3月17日の日本株は、寄り付きから上昇して始まり、後場一段高となりました。日経平均株価の終値は前日比323円18銭高の27333円79銭でした。
TOPIXも上昇、マザーズ指数は3.5%もの大幅な上昇となりました。

値上がり銘柄2883に対し値下がり銘柄1068と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は26、昨年来安値更新銘柄は11でした。

ADA指数は17.2%となり、前日の1.7%から大きく上昇しました。上昇トレンドの銘柄や、移動平均線超えとなった成長株を新規に買ったことなどによります。成長株は多めに投資してリスクを取りにいきました。

週明けは成長株・ハイテク株の強さを確認したい

個別銘柄をみると、サンクゼール(2937)、アドバンテスト(6857)など高値更新銘柄もわずかながらありました。株価下落が続いていた銀行株も、木曜日の寄りつきがいったんの安値となりそうですが、金曜日はそれほど大きな反発はしませんでした。銀行株については、シリコンバレー銀行破たんにつづき、クレディスイスの信用不安問題など、欧米発で色々と心配すべき動きが出ており、ちょっと投資対象とするにはリスクがかなり高まったと感じています。

その一方、明らかに強い動きだったのが成長株、ハイテク株です。アメリカ株でもNYダウに比べてナスダックの方が明らかに強い動きだったので、日本株にも波及することを期待していましたが、金曜日に一気に開花したというような、非常に強い動きでした。

1つの要因として、アメリカの10年物国債の利回りがここ最近明らかに低下しているため、金利上昇がネックだったハイテク株や成長株に追い風が吹きつつあることが挙げられると思います。

ただ、このまま一気呵成に上昇してほしかったものの、週末のアメリカ株が大きく値下がりしており、週明けの日本株、特にハイテク株や成長株の強さを確認したいところです。

もし金曜日の成長株・ハイテク株の株価上昇に乗り遅れたという方は、週明けの日本株が大幅安で始まることは絶好の押し目買いチャンスになるかもしれません。筆者も乗り遅れた銘柄がいくつかあるので、週明けあまりに弱かったら買いませんが、そうでない限りは移動平均線からの乖離が小さくなったら買ってみたいと思っています。

個人的には、ここから先の成長株・ハイテク株の大幅上昇に大いに期待しているところです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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