銀行株が大幅続落ー2023年3月13日の日本株

3月13日の日本株

週明け3月13日の日本株は、週末にアメリカのシリコンバレー銀行の破たんの影響で、アメリカ株が大きく下落したことを受け、寄り付きから大きく下落して始まりました。その後も下げ幅を拡大しましたが、後場は日銀のETF買いもあってやや戻り、日経平均株価の終値は先週末比311円01銭安の27832円96銭でした。
TOPIXも大幅下落、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄605に対し値下がり銘柄3425と全面安に近い展開、昨年来高値更新銘柄は7、昨年来安値更新銘柄は22でした。

ADA指数は6.7%となり、先週末の30.3%から大幅に低下しました。銀行株など保有株を売却したり、新規に空売りを実行したことなどによるものです。

景色は1日にして変わる

個別銘柄をみると、まだ上昇トレンドの銘柄も結構ありますが、総じて下落しています。先週木曜日に昨年来高値更新銘柄が300を突破したとは思えないほど、一気にマーケットの景色が変わった感がします。

株式市場は、1日で景色が正反対に変わることもよくありますが、それに備えていつでも行動できるようにしないと、あっというまに保有株の含み損が膨らみ、塩漬け株となってしまいます。

銀行株はまさにその典型例で、木曜日までは順調に上昇していましたが、金曜日、月曜日のたった2日間で大きく下落して25日移動平均線をあっという間に割り込みました。

このとき、何も考えないでぼーっとしていると、瞬く間の株価下落になす術がなく、塩漬け株を作ってしまいます。

しかし、あらかじめ「どうなったら売るか」のルールを持っておけば、急落したときであってもルール通り行動すればよいので慌てずにすみます。

くれぐれも「持っていればそのうち戻る」という楽観的な考えは控えるようにしましょう。本格的な下げ相場になったら、それが大量の塩漬け株を作る要因となってしまいますので。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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