日経平均株価上昇も実態は下落かー2022年12月1日の日本株

12月1日の日本株

12月1日の日本株は、寄り付き大きく上昇した後は伸び悩み、日経平均株価の終値は前日比257円09銭高の28226円08銭でした。
TOPIXは小幅高、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1661に対し値下がり銘柄2212と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は38、年初来安値更新銘柄は12でした。

ADA指数は39.9%となり、前日の39.4%とほぼ変わらずでした。多少の新規買いおよび新規空売りを行った結果、トータルのポジションはほぼ変化なしとなりました。

寄り付き高値銘柄が目立つ

個別銘柄をみると、トレジャー・ファクトリー(3093)など高値更新となった銘柄もありましたが、多くは寄り付きに高値を付けた後下落した印象です。

実際、大きな陰線を引いている銘柄が目立ちますし、すでに数日前に高値を付けた後、下落が続いているものも目立っています。まだ25日移動平均線を割り込んでいないものが多いため、下降トレンドになったわけではありませんが、例えば25日移動平均線からの乖離が大きいものについては、25日移動平均線割れを待たず、5日移動平均線を割ったら利食いするなど、利益はしっかりと確保して、ここからの下落があった場合に備えたいと思います。

日経平均株価が高値を付ける前に、個別銘柄はすでに高値を付け終わるケースは多いです。今回も今のところそのようになっている感じがしていますので、少なくとも下降トレンドに転じたら保有株は売っておくことが、大きな損失を避けるためには重要と感じます。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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