8月10日の日本株
8月10日の日本株は、寄り付き直後に下げ、その後も終日軟調な展開でした。ソフトバンクグループ(9984)が3兆円という巨額の赤字決算を発表し、これを嫌気して同社株が大きく下落したこともあり、日経平均株価の終値は前日比180円63銭安の27819円33銭でした。
TOPIXは小幅下落、マザーズ指数は大きく下落しました。
値上がり銘柄1601に対し値下がり銘柄2233と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は46、年初来安値更新銘柄は32でした。
ADA指数は28.6%となり、前日の47.1%から大きく低下しました。10日夜のアメリカCPIの結果如何では、株価が大きく下落する恐れがあるため、ポジションを意識的に縮小しました。もしCPI発表が無難に通過したら買いなおしを検討しようと考えました。
サマーラリーがどこまで続くか
個別銘柄をみると、成長株などだいぶ高値から弱ってきたものも目立っていたり、決算発表の内容を嫌気して株価が急落するものも数多くありました。
一方、決算発表後も堅調に上昇するものもあり、全体としてはまだ上昇基調だが、次第に弱っている銘柄が増えているという感触です。
そして、日本時間10日夜に発表されたアメリカの7月のCPI(消費者物価指数)は、マーケットの予想よりもインフレ率が低くとどまり、インフレのピークアウトを見越して好感する買いが入り、大きく上昇しました。
おそらく、CPIを控えて空売り(純粋な空売り、リスクヘッジの双方)をしていた投資家の買戻しなどもあり、上昇が大きくなったものと思われます。
実際、まだまだインフレ率は高水準なのですが、マーケットは先読みをして動きますから、CPIの結果は好感触だった、ということになります。
おそらく、今後もインフレに関する指標の内容次第で株価は上下に変動すると思いますが、ひとまず大きなイベントを通過しましたので、上昇トレンド銘柄は保有を続けて、できる限り利益を伸ばしつつ、インフレ悪化などにより株価が大きく下がった場合にはすぐに撤退できるように準備をしておきたいと思います。
今回は、個人的にはCPIの前にポジションを意識的に減らした結果、利益を取り逃すことになりましたが、株価下落のリスクを回避するための行動ですからそれは仕方ないと思っています。まずは大きく負けないことが大事なので、ポジションを持ちすぎてリスクを取りすぎているな、と感じた場合は意識的にポジション調整をしていくつもりです。
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