8月9日の日本株
8月9日の日本株は、寄り付き直後から下げ、日経平均株価は前日比249円28銭安の27999円96銭と、28000円割れとなりました。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1482に対し値下がり銘柄2343と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は78、年初来安値更新銘柄は23でした。
ADA指数は47.1%となり、前日の52.0%から低下しました。株価下落により、移動平均線割れとなった銘柄を売却したことなどによります。
天井の可能性も視野に
個別銘柄をみると、新日本科学(2395)、アズーム(3496)、トランス・コスモス(9715)など高値更新となる銘柄もあり、まだまだ強い銘柄も多いのですが、弱い銘柄は移動平均線割れとなるものも目立ってきています。
また、以前から申し上げているように、25日騰落レシオがピークアウトしていて、過去の経験則からは騰落レシオはすでに天井をつけている可能性が高いこと、騰落レシオのピークより後に日経平均株価がピークをつけることが多いこと(実際今回も今のところそのようになっています)、そしてアメリカのインフレ懸念再燃で株価が大きく調整する可能性も未だ払しょくされていないことなどから、ここからの株価下落には要警戒と感じます。
実際、日経平均株価は6月高値の28389円75銭を超えることができずに頭打ちになっていて、10日以降も下がるようであれば、当面の上昇はいったん終了した、とみておいた方がよいでしょう。
私自身、特に成長株についてはインフレ懸念が再燃すると再び下がる可能性が高いので、25日移動平均線割れを待たず5日移動平均線割れで利食いするなど、ひとまず利益を確保することを優先しています。
日本時間の本日(8月10日)夜にアメリカのCPI(消費者物価指数)が発表され、この数値次第で株価が大きく動く可能性もありますので、ひとまずは大きな損失をしないようポジションをある程度軽くしてこのイベントに臨みたいと考えています。今はアップサイドリスクよりダウンサイドリスクの方が大きいと思っていますので、儲け損ねるよりは大きな損失を被らない方を重視しています。
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