8月5日の日本株
8月5日の日本株は、寄り付き後から上昇し、日経平均株価は28000円を明確に超えてきました。終値は前日比243円67銭高の28175円87銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しました。
値上がり銘柄2464に対し値下がり銘柄1350と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は75、年初来安値更新銘柄は15でした。
ADA指数は53.1%となり、前日の48.3%から上昇しました。空売り銘柄の買戻しのほか、新規に購入した銘柄もいくつかありました。あまりポジションが高くなりすぎないようにしつつ、基本は上昇トレンドに乗るべく強気を維持しています。
雇用統計でアメリカの景気の強さを確認
個別銘柄をみると、大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)やトランス・コスモス(9715)など高値更新となる銘柄も散見され、全体としてみても上昇トレンド銘柄が多い状況が続いています。
また、決算発表が次々と行われていますが、今のところ、上方修正となる銘柄が多く、株価の動きも急落するものより急騰するものの方が目立ちます。
昨晩、アメリカで雇用統計が発表されましたが、失業率が3.5%まで低下、就業者数も大きく上昇となり、アメリカの好調な景気が再確認され、これを受けてFRBが大幅利上げ姿勢を維持するとの観測から10年物国債の利回りは大きく上昇しました。
ただ、NYダウも上昇していて、とりあえず雇用統計の結果による大幅利上げ継続懸念は株価に織り込んだように感じます。
来週は8月10日にアメリカの7月のCPI(消費者物価指数)が発表され、こちらが高水準をキープしていると、利上げ懸念がさらに高まり、株価への影響も考えられますが、こうしたものは蓋を開けてみないと分かりません。事前に予想することはせず、株価が下落基調に転じるのであれば売却すればよいと思います。
今のところは日本株は上昇基調で、かつ日経平均株価が28000円を超え、6月9日の高値28389円75銭の突破も射程圏内に入っていますので、弱気になる必要はないと思いますが、アメリカのインフレ懸念再燃等により、今後株価が下落に転じた場合は、粘って保有することはせず、売却しておくのが無難だと思います。
過去の株価の動きからみても、金利が上昇を続ければ、最後はリセッションで株価が大きく下落するのが通例ですから、強い間は株価上昇を追いかけつつ、下落に転じたらさらなる大きな下落に警戒してポジションを軽くし、キャッシュを多めにしておくのが安全です。
いくら上げ相場で利益を蓄積しても、下げ相場ですべて吐き出しては意味がありませんので、下げに転じたら一旦売却して利益を減らさず確保することを心がけましょう。
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