膠着状態が続くかー2022年7月13日の日本株

7月13日の日本株

7月13日の日本株は、終日プラス圏で推移したものの上値は重く、日経平均株価の終値は前日比142円11銭高の26478円77銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も小幅に上昇しました。

値上がり銘柄2346に対し値下がり銘柄1390と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は44、年初来安値更新銘柄は5でした。

ADA指数はマイナス7.7%となり、前日のプラス0.5%からさらに低下してマイナス圏に突入しました。ここからのさらなる下落を警戒して売りを強めました。

上がらないが下がりもしない?

昨晩のアメリカ株は、同日発表された6月のCPI(消費者物価指数)が前年同月比9.1%増と、1981年11月以来40年ぶりの伸び率となったことを受け、一時大きく売られたもののそこから盛り返しました。

7月の利上げ幅は1%という非常に高い水準が現実的となる一方、株価の動きを見る限り、それは織り込み済みのように見えます。また、足元ではインフレ傾向がやや抑制気味となっているため、インフレのピークアウトを織り込みつつあるのかもしれません。

とはいえ、アメリカは金融引き締めの真っ最中で、インフレがピークアウトしたとしても、インフレ自体は高水準ですので金融緩和に転じることも当面は難しく、株価の大きな上昇もなかなか見込めません。

一方、CPIの記録的な上昇を持ってしても株価があまり下がらなかったということは、マーケット参加者が想定している以上の出来事が起こらなければ、株価が今後大きく下がることもないように感じます。

ということは、株価が上にも下にもいかない膠着状態が当面続くのではないか、と見ています。

無論、将来の株価は予想できませんので、引き続き強い銘柄を保有して弱い銘柄を空売りし、かつポジションを膨らませすぎないように、勝負を避けてこの難しい局面を小幅マイナス程度で乗り切れれば御の字です。

個人的には、上でも下でもよいので、長期的な大きなトレンドが発生してくれることを期待しています。そうすれば勝負に行きやすくなりますので。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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