6月20日の日本株
6月20日の日本株は、上昇して始まったもののすぐ下落に転じ、前場は大きく売られ引けました。後場いくぶん戻したものの、日経平均株価の終値は先週末比191円78銭安の25771円22銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄961に対し値下がり銘柄2949と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は17、年初来安値更新銘柄は224でした。
ADA指数はマイナス22.8%となり、先週末のマイナス13.3%から低下し、マイナス幅が拡大しました。重工株など、保有株が大きく売られたため売却したことなどによるものです。保有株が減り、空売り(マイナスとして計算)はそのままなので、ADA指数のマイナス幅が大きくなりました。
最後の砦も崩れる
個別銘柄をみると、今年に入りずっと25日移動平均線をキープしていた三菱重工業(7011)がついに移動平均線を割り込みました。また、川崎重工業(7012)やIHI(7013)も揃って25日移動平均線割れ、INPEX(1605)も大幅安、大手商社株も大きく下落するなど、インフレ関連銘柄として強い動きを続けていた銘柄群がここにきて急速に崩れてしまっています。
これにより、上昇トレンドの銘柄がいよいよ少なくなり、もはや買いだけで利益を得ることは極めて困難な状態となってきました。
個人的にはそろそろ下げ止まって反発すると見ていたので、20日の寄り付きは新規買いをするには良いタイミングだと思っていました。しかしながら寄り付き高く始まったあと、あっという間にマイナス圏に突入するのを見て、マーケットの想像以上の弱さを感じました。
無論、株価がここからさらに大きく下がるとしても、一直線に下がることは少なく、上がったり下がったりしてジグザグに下がっていくものですから、今後リバウンドによる反発を狙って利益を得ることは可能かも知れません。
しかし、ここ最近の日本株の下げをみると、買いで深追いするとすぐ株価が失速して損失が積み重なってしまうと強く感じています。中長期のトレンドが崩れていない強い銘柄が再び25日移動平均線を超えてきたところは狙いたいと思っていますが、例えばここ半年くらいで大きく下がった成長株などは、株価が安くなったからと言って安易に拾うことはリスクが高いと感じます。
まだまだ、基本は守り優先で、利益を得ることより無駄なリスクを取りに行って大きな損失を被ることを避けるべき状況が続いていると思います。引き続き無謀な勝負は禁物です。
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