下げ止まるかを確認したいところー2022年6月10日の日本株と今週の投資戦略

6月10日の日本株

6月10日の日本株は、寄り付きから大きく値を下げて始まり、その後も終日安値圏で推移しました。日経平均株価の終値は前日比422円14銭安の27824円29銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄777に対し値下がり銘柄3112と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は41、年初来安値更新銘柄は20でした。

ADA指数は50.2%となり、前日の58.3%から低下しました。移動平均線割れの保有株の売却や、動きの弱い株につき新規の空売りを実行したことによります。

週明け踏みとどまるか

個別銘柄をみると、強かった銘柄も水曜日~木曜日あたりに高値を付けたあと下がっており、目先の天井を付けた可能性もある形です。また、弱かった銘柄のリバウンドも一巡しつつあり、弱い銘柄は早くも25日移動平均線を再び割り込んでいます。

週末のアメリカ株が大きく下がったことを受け、日経平均先物は27340円と金曜日の日経平均株価の終値から500円ほど下がっており、週明けの日本株は大幅安で始まりそうです。日経平均株価は25日移動平均線が27000円どころにあり、ここを割り込まず反発する可能性もあるため、週明けの日本株の下落が踏みとどまれるかに注目したいと思います。

ただ、売買の判断はあくまでも個別銘柄ごとに行うべきですから、移動平均線割れとなった銘柄は売却するのが無難だと思います。ここから株価が大きく下がる可能性も十分ありますので、下げの初期段階で売る習慣をつけておくことが、後々大きな損失を被らないためには重要です。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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