25日移動平均線をめぐる攻防ー2022年4月19日の日本株

4月19日の日本株

4月19日の日本株は、大幅高で寄り付いたものの、その後は上値の重い展開となり、日経平均株価の終値は前日比185円38銭高の26985円09銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄2433に対し値下がり銘柄1390と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は25、年初来安値更新銘柄は42でした。

ADA指数は27.2%となり、前日の17.5%から上昇しました。株価上昇に伴い、新規買いおよび空売りの返済などを行ったことによります。

下手に動くと損が膨らむ

個別銘柄をみると、INPEX(1605)が高値更新するなど、再び資源・エネルギー関連、非鉄金属、商社、重工各社などインフレ関連銘柄を中心に強い動きがみられます。

一方、25日移動平均線を超えたと思ったらすぐしぼんでしまうような銘柄も多々あり、下手に動くと結局すぐ損切りになって損失が膨らむような状況です。

私自身も、かなり損切りが増えていますが、感触として上手くいっているケースが多いのは、大幅下落からの立ち上がりの銘柄より、週足・月足のチャートが上昇傾向にある銘柄の押し目だったり、一旦25日移動平均線を割り込んだ後の反発初期だったりします。

ピンポイントにそのような銘柄のみに取り組めば、それなりの利益も上げられるのでしょうが、私自身は成長株の反発もある程度は想定しているので、それらの買いにより損切りが増えているといった現状です。

あとは、寄り付きが高いときに成行で買うと、その後すぐ株価が下落して結局は損切りになってしまうので、「ベストなタイミング以外は買わない」といった強い意志が必要かな、と感じています。

今は日経平均株価も25日移動平均線の攻防という感じで、膠着気味ですが、早く上でも下でもよいので明確な方向性を持った動きになってもらいたいものです。そうすれば格段に利益が得やすくなりますので。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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