米国債利回りと株価の非連動に注意ー2022年4月8日の日本株と今週の投資戦略

4月8日の日本株

4月8日の日本株は、高く始まった後一転して売られたものの、後場に入り再び上昇しました。日経平均株価の終値は前日比97円23銭高の26985円80銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も小幅に上昇しました。

値上がり銘柄2020に対し値下がり銘柄1805とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は35、年初来安値更新銘柄は118でした。

ADA指数は20.0%となり、前日の23.6%から低下しました。移動平均線割れとなった保有株の売却や、新規空売りを行ったことなどによります。空売りの比率がだいぶ高まっています。

米国債利回り上昇でも株価下落

個別銘柄をみると、年初来安値更新銘柄が100を超えており、引き続き全体的にみると調整局面にあります。25日移動平均線割れとなる銘柄も日々増加しています。

また、気になるのが米国債10年物利回りが上昇を続ける中、株価が下落している点です。米国債利回りは2.7%まで上昇していますが、今まで米国債利回りの上昇と歩調を合わせて上昇していたインフレ関連銘柄(資源・エネルギー関連、非鉄金属、商社など)が下落しているのが気がかりです。

米国債利回りの上昇はインフレが進んでいることを示していますが、このインフレが株価にプラスの影響を及ぼすもの(業績相場)なのか、あるいは業績相場をすっ飛ばして、インフレが株価にマイナスに作用する逆金融相場に突入するのか、微妙なところです。

業績相場の中の調整局面であれば、再び株価は上昇に転じるでしょうが、逆金融相場に突入したとなれば、株価は天井をつけて大きく下げることになります。

これをどちらかに決めつけた場合、逆に動いたときに大きなダメージを受けてしまいます。したがって、上昇トレンドの強い銘柄のみを保有し、下降トレンドになったものは速やかに売却する、そして下降トレンド銘柄が多いようなときはポジションも控えめにして勝負は避ける、といった形でどちらに転んでも対応できるようにしておくべきだと思います。
あるいは、どちらかに明確な方向性が出るまでは大きく動かず、動いた方向に乗るというのも悪くないでしょう。

いずれにせよ、米国債利回りが上昇する中株価が下落を続けるのであれば、その後の株価の大きな下落に警戒すべきです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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