成長株に反発の兆しー2022年3月16日の日本株

3月16日の日本株

3月16日の日本株は、寄り付きから上昇して始まり、その後も上値追いの動きとなりました。日経平均株価の終値は前日比415円53銭高の25762円01銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。

値上がり銘柄2637に対し値下がり銘柄1213と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は19、昨年来安値更新銘柄は11でした。

ADA指数は43.5%となり、前日の27.1%から大きく上昇しました。空売りの買い戻しや、移動平均線超え銘柄の新規買いなどを実行しました。ロング・ショート戦略は継続していますが空売りはだいぶ少なくなってきました。

最高の買いタイミングか損切りか

個別銘柄をみると、引き続きインフレ関連銘柄(石油・エネルギー、非鉄金属、商社など)はあまり強くなく、成長株やハイテク関連銘柄は反発の動きとなっています。銘柄によっては、底打ちの形を形成したり、25日移動平均線を明確に超えてきたものも目立ってきました。

さて、私の投資手法は、株価が下降トレンドの間はさらに株価が下がる可能性があるし、塩漬けの危険性が高いので買わない一方、上昇トレンドになったら買うというものです。中でも、25日移動平均線直後の買いは、もし底打ちを果たした直後であれば、極めて安値圏(底値では買えませんので)で買うことができる最高の買いタイミングになります。

実際、3月初めの成長株もそのような動きで、マザーズ指数が3ヶ月で45%下落した後に25日移動平均線を久しぶりに超えてきましたから、「ここはさすがに買い」と、かなりの額を投下しました。

ところが上昇は続かず、すぐにマザーズ指数は25日移動平均線割れ、大量に買った成長株も軒並み25日移動平均線割れとなり、それなりの額の損切りを余儀なくされました。

そして今回、再び同じような状況が訪れているのです。底打ちを果たしたなら絶好の買いタイミング、でも単なる下落途中のアヤ戻しなら損切りを余儀なくされる・・・

私は、成功した場合に安値圏で買うことができるタイミングであれば、買うべきとは思っています。でも今年に入り、買ったら結局底打ちしておらず損切り・・・という状況が繰り返されているのも事実です。

では持ち続けていたらよいかと言えば全くそんなことはなく、バイ・アンド・ホールドしている個人投資家は株価の大幅な下落による塩漬け株の大量発生に苦しみ、身動きがとれなくなってしまっています。

ですから、ここは買いのチャンスだ!というタイミングで買いに行くかどうかを自分で決断しなければならないのです。底打ちしたならば最高の買い場、底打ちせず再び下がれば損切りですから、下げ相場が継続すればまた損切りになります。

でも、これを避けていれば底打ち直後の安い株価で買い仕込むことができません。底打ち後しばらくしてから買ったのでは、逆にそこで上昇が終了してしまい、もっと早く買っていればプラスで逃げれたものを、損切りで終えることになりかねません。

つまるところ、チャンスが到来したらバッターボックスに立つことが必要、でも底打ちしなかったら損切りが積み重なるという極めて悩ましい状況が続いているのです。

私は絶好のチャンスかも知れない局面ではやはり買っていきます。今までそれで何度も大きな利益を得てきたからです。もし損切りが続いて精神的に苦しいなら、投資金額を少なくするなどの工夫をすればよいと思います。初動に乗りたい、でも損切りしたくない・・・といういいとこどりはできない、それが株式投資です。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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