成長株売られる-2022年2月3日の日本株

2月3日の日本株

2月3日の日本株は、寄り付きから下げて始まり、終日弱い動きでした。日経平均株価の終値は前日比292円29銭安の27241円31銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は4%の下げとなりました。

値上がり銘柄1269に対し値下がり銘柄2590と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は17、昨年来安値更新銘柄は16でした。

A指数は44.3%となり、前日の48.7%から低下しました。保有株のうち移動平均線割れのものを売却したことなどによります。

ここからの底堅さを見極める局面

個別銘柄をみると、昨日まで続いていた成長株のリバウンドが一服した感じで、成長株に大きく下げる銘柄が目立ちました。一方、銀行株、商社株、資源関連株などは引き続き値を保つものが多く、再び「割安株・景気敏感株買い、成長株売り」の動きに回帰する可能性も感じます。

個人的な感触としては、成長株はかなり弱い動きで、リバウンドが終了した可能性もあると感じています。

日経平均株価は一気に1500円幅の反発をしていますから、その後の下げは想定内ですが、重要なのは、どのあたりで下げ止まるのか?そして下げの局面で強い銘柄と弱い銘柄は何か?を見極めることです。

今後を占ううえで、下げ局面であまり下がらず底堅い銘柄の方が、再び上昇に転じた時に上昇しやすいですし、下げ局面で大きく下がってしまうような銘柄は、上昇に転じてもあまり上昇しない、ということになると見込まれるからです。

個人的には、上昇トレンド銘柄は保有を続けつつ、下降トレンドに転じたら速やかに売却するとともに、ここ最近の反発でだいぶ減らしていた空売りを再度行い、ロング・ショート戦略の再強化を図りたいと思います。

また、私自身は買い仕込みはだいぶ済んでいますから新規買いはあまり行うつもりはありませんが、もし反発時に買いそびれたという方は、今のような調整局面が安く買い仕込むチャンスとなります。むろん、そこからさらに下落して下降トレンドに転じたら売却・損切りは必要です。

ここから再びさらに下げる可能性も、踏みとどまって再度上昇に向かう可能性もあるという難しい局面ですから、逆にあまり深く考えず、強い銘柄は保有し、弱い銘柄は売却する、もしくは空売りする、といういつものルールどおり行きたいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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