弱い銘柄を持たず強い銘柄のみ持つー2022年1月14日の日本株と今週の投資戦略

1月14日の日本株

1月14日の日本株は、一時日経平均株価が28000円割れとなるなど大きく売られました。後場は日銀のETF買いの効果もあり、やや下げ渋りましたが、終値は前日比364円85銭安の28124円28銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく下落しました。マザーズは下落が止まらない状況です。

値上がり銘柄987に対し値下がり銘柄2914と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は15、昨年来安値更新銘柄は179まで膨らんでいます。

ADA指数は42.9%となり、前日の59.5%から大きく低下しました。保有株の売却や、新規空売りを実行したことによります。成長株の保有株はほぼなくなりました。

もう取り返しがつかないかもしれない

個別銘柄をみると、引き続き上昇トレンドの銘柄群、銀行株、海運株、商社株、自動車株、重工株、鉄鋼株、化学株などは、多少売られるものも目立つものの、総じて25日移動平均線の上にあり、上昇トレンドが継続しています。それ以外の銘柄、特に成長株はほぼ全滅、といった動きで、持てば持つほど損が膨らむというひどい有様です。

日経平均株価は少し25日移動平均線を割り込んでいるだけにもかかわらず、昨年来安値更新銘柄が179も出ているということは、実質的には日本株はかなり弱いといえます。ただ、その中に強い銘柄群が結構な数存在しているので、それらに上手くシフトできていれば、それほど悲惨なことにはなっていないと思います。

しかし、成長株を買って、値下がりして下降トレンドになっているにもかかわらず損切りせずに我慢して持ち続けている個人投資家は阿鼻叫喚の状態と思われ、ここまで含み損が膨らむと、もう取り返しがつかないかもしれません。

もともと低金利でバブル気味に買われていた成長株が天井を付けた可能性も高く、そうなれば業績がどんなに良かろうが、株価は下げ続けてしまいます。無論、どこかで下げ止まるわけですが、高く買って我慢して持ち続けていた場合は、買値まで戻ることは難しいのでは、と思います。

もちろん、ここから再び成長株優位の状況になるかも知れませんが、もしそうなったとしたら、現在の下降トレンドから、上昇トレンドに転じることになるわけで、そうなってから買い直せばよいだけの話です。個人的には、下げ続ける株をなぜ損切りせずに我慢して持ち続けるのかが理解できません。下がったらとりあえず一旦売却し、上昇に転じたら買い直す、たったこれだけのことができない個人投資家があまりに多すぎると思います。
まだ本格的な下げ相場ではありませんから、今後下げが本格化したならば、損失はこんなものでは済みません。大失敗をしたくなければ、保有株が下降トレンドに転じたらとりあえず売る、という習慣を身に着けるようにしましょう。これができるだけで大失敗はほぼ防げるはずですから。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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