日経平均株価は上昇も実質は下げ相場に近いー2021年12月13日の日本株

12月13日の日本株

12月13日の日本株は、上昇したものの引けにかけやや値を下げ、日経平均株価の終値は先週末比202円72銭高の28640円49銭でした。
TOPIXは小幅上昇、マザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄1678に対し値下がり銘柄2177と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は30、年初来安値更新銘柄は46でした。

ADA指数は17.3%となり、先週末の14.1%から少し上昇しました。上昇トレンド銘柄を多少買ったりしていますが、ロング・ショート戦略は引き続き継続しています。

大部分の銘柄が下降トレンド継続

個別銘柄をみると、JCU(4975)、インソース(6200)、前田工繊(7821)など高値更新となる銘柄もありますが、大部分の銘柄が下降トレンド継続となっています。

また、先週半ばにかけて反発した銘柄群も、頭打ちとなり再び25日移動平均線を割り込むものが増加していて、日経平均株価が200円超上昇したとは思えない弱さです。

やはり、中途半端な上昇をもって底打ちしたと早急に判断するのはリスクが高く、少なくとも25日移動平均線を明確に超えてこないと買いに行くのは危険だということを改めて実感しています。

年初来安値更新銘柄数が再び年初来高値更新銘柄数を超えてきていますし、14日も安く始まりそうですから、再びの底割れに十分注意しつつ、上昇トレンドに転じるまでは安易な買いを入れないようにしたいと思います。今は安く買って利益を得ようとするより、中途半端なタイミングで買って大きな損失を被ることを防ぐべきです。利益を求めるより損失を最小化することを優先しましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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