11月26日の日本株
週末11月26日の日本株は、寄り付きから大きく下げて始まった後も下落が止まらず、日経平均株価の終値は前日比747円66銭安の28751円62銭でした。
TOPIXも大幅下落、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄536に対し値下がり銘柄3437と全面安の展開、年初来高値更新銘柄は12、年初来安値更新銘柄は327に達しました。
ADA指数は7.1%となり、前日の22.5%から大きく低下しました。移動平均線割れの保有株を売却したり、新規に空売りしたことなどによるものです。引き続き上昇トレンド銘柄を保有し、下降トレンド銘柄を空売りするロング・ショート戦略を継続していますが、ロング銘柄はだいぶ減少しました。
週明けの下落に買い向かうかどうか
個別銘柄をみると、FRONTEO(2158)など高値更新となる銘柄もわずかながらありましたが、大部分の銘柄は下降トレンドとなり、26日に新たに下降トレンドとなった銘柄も多数ありました。
26日の下落により日経平均株価も明確に25日移動平均線割れとなったわけですが、もともとそれより前に年初来安値更新銘柄は100を超える状況であり、下降トレンド銘柄の方が多かったので、ようやく日経平均株価も下落したか、という印象です。
ただ、日経平均株価がようやく25日移動平均線割れになったばかりにもかかわらず、300銘柄を超える銘柄が25日移動平均線割れどころか年初来安値を更新しているわけですから、日本株の実態はかなり悪いと感じないといけません。
さて、週末のアメリカ株も急落し、日経平均先物は28000円割れまで下落しています。変異株オミクロンの影響を懸念し世界同時株安の様相を呈していますが、いつまで下げるのかは分かりません。
分からないときに最もやってはいけないのは「予想すること」です。例えば、逆張りを好む個人投資家の多くは、月曜日の寄り付き近辺の急落を買い向かうものと思いますが、もし火曜日以降も株価の下落が止まらなければ、あっという間に大きな含み損を抱えることになりかねません。
思えばコロナ・ショックの時、私はいつもと変わらずルール通り、移動平均線割れとなった保有株は淡々と売却していきました。その結果、ほとんどダメージを受けずにコロナ・ショックを乗り切りました。しかし、下落の途中に逆張りで買い向かった個人投資家はあっという間に損失が膨らみ、中には底値近辺で投げ売りした人や、塩漬け株のオンパレードでどうにもならなくなった人もいます。株式投資自体をやめてしまった人も何人もいました。
逆張りは、長期上昇相場であれば有効ですが、下落相場では大きな損失を被る可能性が極めて高くなります。そしていつ長期上昇相場が終わるかは分かりません。
であるならば、下降トレンドの間はいかに安く見えたとしても安易に手出しをせず、上昇トレンドになったら買い始めるという順張りの方がはるかに安全ですし、私自身順張りをしていたからこそ今まで生き残れてきたと思っています。
週明けは大幅安で始まる可能性が高いですが、私自身は週末時点でかなりポジションを縮小していますので、ここからどんなに大きく下げても致命傷を負うことはありません。やはり下降トレンドになった保有株を淡々と売却してきたことが、突然の株価急落が生じても冷静に対応できることにつながるのだな、と改めて感じます。もし現時点でポジションをパンパンに膨らませているという方は、今後はそのようなことがないように、マーケットの状況が悪ければポジションを小さくして守りを固めることの重要性を理解してください。
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