個別銘柄の状況は良くないー2021年11月9日の日本株

11月9日の日本株

11月9日の日本株は、朝方日経平均株価が200円超上昇する局面もありましたが、すぐ頭打ちになり、後場は一転売られる展開となりました。日経平均株価の終値は前日比221円59銭安の29285円46銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄931に対し値下がり銘柄2936と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は45、年初来安値更新銘柄は128でした。

ADA指数は44.0%となり、前日の48.5%から低下しました。保有株の値下がりによる売却や、新規空売りを行ったことなどによります。

年初来安値更新銘柄の増加

個別銘柄をみると、インターネットイニシアティブ(3774)、オリエンタルランド(4661)、Zホールディングス(4689)、バリューHR(6078)など、高値更新となる銘柄もあるものの、年初来安値更新銘柄が100を突破するなど、全体としては弱い動きです。

また、年初来安値更新まではいかないものの、下降トレンドに転じる銘柄や、上昇が明確に頭打ちになっている銘柄が極めて多く、日本株全体としてはかなり状況が悪化しています。

日経平均株価はまだ25日移動平均線を超えていますが、これは現状を明確に表しているとはいえません。年初来安値更新銘柄が年初来高値更新銘柄を上回る状況が続く限り、その後の下落に大いに警戒が必要です。
無論、上昇トレンドを維持している強い銘柄は私自身も保有していますが、弱い銘柄には少しずつ空売りを実行するなど、ここから大きく下落したとしても対応できるように準備しておきたいと思っています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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