日経平均株価大幅上昇も個別銘柄は?-2021年10月14日の日本株

10月14日の日本株

10月14日の日本株は、日経平均株価が寄り付き直後に大幅上昇し、後場は一段高となりました。終値は前日比410円65銭高の28550円93銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しましたが上昇率は日経平均株価に大きく劣っています。

値上がり銘柄1905に対し値下がり銘柄1872とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は27、年初来安値更新銘柄は96でした。

ADA指数は7.6%となり、前日の11.5%から低下しました。保有株の中に値を下げて25日移動平均線を割り込むものがあったため、それらを売却したことなどによります。

あくまでも個別重視で

個別銘柄をみると、リクルートホールディングス(6098)やアンビスホールディングス(7071)など高値更新となる銘柄もありましたが、特筆すべきは日経平均株価がこれほど上昇したにもかかわらず、値上がり銘柄と同じくらい値下がり銘柄があること、そして年初来安値更新銘柄が100近くも発生していることです。

つまり、14日の日本株は、日経平均株価は確かに大きく買われたものの、個別銘柄までにはその動きは波及しなかった、ということです。よく「日経平均株価上がれど自分の持ち株は上がらず」という事象が起きますが、14日もそれが起きたわけです。

14日は衆議院が解散しましたから、援護射撃として日経平均株価に対し資金の流入があったのかもしれません。その場合、日経平均株価採用銘柄は大きく上昇しますが、それ以外の銘柄には資金が流入しないので、せいぜい連れ高で、値下がりするものも多く出てきます。

私自身も、保有株のうち上昇した銘柄ももちろんありますが、下落したものも多く、トータルするとプラマイゼロに近い感じになりました。

アメリカ株も大きく上昇していて、15日の日経平均株価も高く寄り付きそうですが、個別銘柄に投資するのであれば見るのはあくまでも個別銘柄のチャートです。いくら日経平均株価が上昇しても、投資しようとしている個別銘柄が上昇トレンドにならない間は下手に買うと危険です。何せ、日経平均株価が大きく上昇したのに年初来安値更新銘柄が100近く出ているわけですから、上昇トレンド銘柄を買わないと逆に損失が膨らむ危険性があります。

無論、日経平均株価が25日移動平均線を超えてきたらある程度強気になってよいのですが、それでも個別銘柄を何でも買ってよいというわけではありませんから、銘柄ごとの株価のトレンドを確認のうえ、投資するかどうか判断するようにしましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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