株価大きく上昇も過熱感の高まりには要注意ー2021年9月10日の日本株と今週の投資戦略

9月10日の日本株

週末9月10日の日本株は、小高く始まった後、前場途中から上昇が加速し高値引けとなりました。日経平均株価の終値は前日比373円65銭高の30381円84銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく上昇しました。

値上がり銘柄3131に対し値下がり銘柄755と全面高に近い展開、年初来高値更新銘柄は255、年初来安値更新銘柄は1でした。

ADA指数は70.8%となり、前日の67.7%から上昇しました。まだ残っていた数少ない空売りの買い戻しや、若干の新規買いなどを行いました。強気ポジションは引き続き維持しています。

さすがにここからの大量の新規買いはリスク高すぎ

個別銘柄をみると、ベネフィット・ワン(2412)、スノーピーク(7816)、エス・エム・エス(2175)、オープンハウス(3288)、ラクス(3923)、ダブルスタンダード(3925)、ビザスク(4490)、デジタルガレージ(4819)、リクルートホールディングス(6098)など高値更新となる銘柄が続出しました。

私自身も日々含み益が増えている状態で何よりなのですが、さすがに日本株マーケットには過熱感が高まっています。25日騰落レシオも139.0%まで上昇しており、いつ天井をつけてもおかしくない数値まできました。

もちろん、過熱感を持ちつつも強い状況が続くというバブル気味の動きも期待できないわけではないですが、そうそう高い頻度で起こるものではないので、そろそろ株価のピークアウトに対する準備もしておくべきでしょう。

具体的には、こうなったら保有株を売却するというルールの確認と確実な実行です。私であれば25日移動平均線割れとか、5日移動平均線割れで売却といったルールで実行することになります。

一方、この株価上昇に乗れなかった、という個人投資家はかなり多いようです。「今から買って大丈夫ですか?」と聞かれますが、さすがに今からの大量買いはリスクが高すぎます。
買うにしても、25日移動平均線からのかい離率が小さいなど、買った後株価が下がって損切りの必要が生じた時、損失をできるだけ小さく抑えることができるタイミングで買うようにしましょう。

保有株については売却ルールに抵触しない限り保有継続で良いと思いますが、株価のピークアウトには常に注意しておきたいものです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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