強い銘柄が結構目立つー2021年6月30日の日本株

6月30日の日本株

6月30日の日本株は、朝方高くスタートしたもののすぐに失速して、マイナス引けとなりました。日経平均株価の終値は前日比21円08銭安の28791円53銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は小幅に上昇しました。

値上がり銘柄1551に対し値下がり銘柄2205と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は73、年初来安値更新銘柄は34でした。

ADA指数は57.4%となり、前日の56.0%から少し上昇しました。上昇トレンド銘柄の新規買いと、下降トレンド銘柄の新規空売りの両方を実行しています。

上昇の波に乗り下落の波からは降りる

個別銘柄をみると、ベイカレント・コンサルティング(6532)、オイシックス・ラ・大地(3180)、ラクス(3923)、東映アニメーション(4816)、ミダック(6564)など高値更新となる銘柄も目立ちました。

一方、全体で見ると下降トレンド銘柄も半数ほどあり、引き続き強い銘柄は上昇し、弱い銘柄は上がらないという二極化相場となっています。

私が常時行っているのは上昇トレンドの銘柄は買って保有、下降トレンドの銘柄は保有しない、という極めてシンプルなことです。これは「順張り」と呼ばれている方法です。

一方、ソフトバンクグループ(9984)のように、値下がりを続けている株を買い向かうような手法は「逆張り」と呼ばれます。

個人投資家の大多数は逆張りを行っていますが、個人投資家の大多数が株式投資でうまく行っていないことからみても、逆張りではなかなか個人投資家は成功しづらいのです。

そもそも上昇の波が起きているということは、大口の投資家が継続して買っている可能性が高く、逆に下落の波が起きていれば彼らが継続して売却している可能性が高いのです。

もちろん株式投資に100%はありませんが、期待値的に考えれば、大口投資家が買っている可能性が高い株を買った方が利益が出やすいはずなのです。それなのに、なぜ大口投資家が売っている可能性が高い株を買い向かうのか、理解に苦しむところです。

今はそれほど大きな利益を取れる状況ではないですが、少なくともマイナスが積み重なるような悪い環境ではありません。逆張りで含み損を抱えた塩漬け株に苦しんでいる方は、ぜひ順張りを試してみてください。目から鱗が落ちた、という感想もたくさんいただいています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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