引き続き二極化相場ー2021年6月24日の日本株

6月24日の日本株

6月24日の日本株は、前日終値を挟んで比較的小動きとなりました。日経平均株価の終値は前日比34銭高の28875円23銭でした。
TOPIXは小幅安、マザーズ指数は小幅高でした。

値上がり銘柄1692に対し値下がり銘柄2080とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は48、年初来安値更新銘柄は22でした。

ADA指数は55.9%となり、前日の51.2%から上昇しました。新規買いというより、空売り銘柄の買い戻しが多かったことが主因です。

失速したら粘らずに売る

個別銘柄をみると、BuySell Technologies(7685)など高値更新となる銘柄もちらほらありましたが、銘柄により高安まちまちといったところです。強いて言えば、今までずっと弱かった銘柄群(資源関連株など)が買われていました。

日経平均株価こそ、月曜日の急落後一転して火曜の反発、そして水・木と横ばいでしたが、個別銘柄の動きはこれとは異なるものが多いです。
本日私のウォッチ銘柄をざっとみたところ、上昇トレンドにあるものは半分くらいでした。まあ、半分あればそれらを買っていけばよいので勝負にはなりますが、くれぐれも失速したものは粘らずに、売却ルールに抵触したらさっさと売るべきです。

中長期的に下げ続けていても、一時的に25日移動平均線を超えて短期的な上昇トレンドになることは頻繁にあります。そして、その反発が本格的な上昇につながる可能性もあるため、買うこと自体は間違ってはいません。
しかし、買った後急速に株価がしぼみ、再度25日移動平均線を割り込むようなことも多々あります。こういうときは「もう少し持ち続けよう」と粘っても良いことはあまりありません。一時的に25日移動平均線を超えてもすぐ失速して再度割り込むようであれば、かなり弱い銘柄と認定することができます。

いつもの話になりますが、下降トレンド銘柄はそもそも買わない、上昇トレンドになっても再度下降トレンドに転じたら粘らずにさっさと売却する・・・、こんなシンプルなことが、良い成果をもたらすことにつながるのです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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