6月1日の日本株
月が替わり、6月1日の日本株は、高く寄り付いた後下げに転じ、一時大きく売り込まれるものの引けにかけて戻す展開でした。日経平均株価の終値は前日比45円74銭安の28814円34銭でした。
TOPIXは小幅高、マザーズ指数は下落しました。
値上がり銘柄2151に対して値下がり銘柄1598と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は54、年初来安値更新銘柄は101でした。
ADA指数は40.8%となり、前日の52.1%から低下しました。下降トレンド転換の銘柄の売却に加え、新規の空売りもおこなったりしました。
右肩上がりか、右肩下がりか、見ればすぐわかる
個別銘柄を見ると、レーザーテック(6920)、BEENOS(3328)など、高値更新となる銘柄も散見されていますが、年初来安値更新銘柄も100を超えていて、相変わらず二極化相場の様相です。
日経平均株価は25日移動平均線を超えているのに、年初来安値更新銘柄が100超もあるということは、日経平均株価は日本株の実態を表していないといえます。したがって、自分の持っている銘柄が下がり続けているのに、日経平均株価がそれほど下がっていないことを理由に持ち続けるのは極めて危険です。
私は日々400銘柄ほどの株価チャートをみていますが、見事に右肩上がりに上昇している銘柄と右肩下がりに下落している銘柄に分かれています。チャートをみるだけで、投資して良い銘柄と、投資すべきでない銘柄がすぐわかるのですから、ぜひみるべきです。
これはあくまでも個人的な感覚ですが、ずっと下がり続けている銘柄が25日移動平均線を超えたところを買うよりも、もともと上昇していて一時的に下落し、25日移動平均線を一旦割ったものの再び切り返して25日移動平均線を超えた銘柄を買った方が上手く行く可能性が高いように感じます。
とにかく、弱い銘柄は触らない、買うとしても25日移動平均線超えを確認してから買う、という形で、株価が下がっている途中の銘柄は手を出さないようにしましょう。蟻地獄にはまってしまう恐れが高いですから。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。