5月17日の日本株
週明け5月17日の日本株は、週末のアメリカ株上昇を受けて寄り付き高く始まったものの、すぐに失速して下げに転じ、その後も下げ幅を広げる展開でした。日経平均株価の終値は先週末比259円64銭安の27824円83銭でした。
TOPIXは小幅安、マザーズ指数は4%近い急落となりました。
値上がり銘柄1536に対し値下がり銘柄2380と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は57、年初来安値更新銘柄は162でした。
ADA指数は17.4%となり、先週末の15.3%から少し上昇しました。寄り付き時点ではかなり買ったのですが、あまりの弱さに午前中だけで損切りラインに到達したものが多く、それらは午後に売却してしまいました。
下降トレンドになったらすぐ売らないと命取りに
個別銘柄をみると、メック(4971)など高値更新となる銘柄もありますが、それ以上に弱い銘柄が目立ちます。週末のアメリカ株が上昇し、高く始まったものが多かったにもかかわらず、そうした銘柄の多くが大陰線をつけて結局は大幅安になっています。2000円下がった後なので、もう少し反発すると思っていましたから、想定をはるかに超えるほどの弱さです。
日経平均株価の寄り付きから安値までは700円近くの下落となりましたが、高く寄り付いて結局は下がるパターンは、買ってすぐ損切り、という余計な売買が増える分、精神的にもよくありません。
決して全面安までとはいかないものの、弱いものはとことんたたき売られる状況になっていて、さらに決算発表が絡んでいるため、もともと下降トレンドでじりじり下がっていたものが決算発表でさらに急落・・・という、その株を持っていたら多額の含み損を抱えて塩漬けが確定するケースが非常に増えています。
逆に言えば、下降トレンドに転じたらさっさと売却しておけば、その後の泣きたくなるような無慈悲な下落も、大部分が回避できたことになります。マザーズ銘柄など中小型成長株の中には、すでに天井を付けた可能性が極めて高いものが増えています。これらは、持てば持つほど株価が下がるわけですから、売却のタイミングを逸すると大損につながるということは忘れるべきではないと思います。
私の手法は下げ相場に強いのですが、さすがにここまでの下げになると多少の損失は生じます。でも、もし損切りした銘柄を持ち続けた賭したら、損切りにより実現した損失の何倍もの含み損を抱えて身動きがとれなくなることを考えると、絶対に適切なタイミングで損切りすべきです。株価が底打ちした後の反転上昇が最も利益が取れる時期なのですが、塩漬け株を抱えていてはキャッシュがなく買うことができません。
チャンスはまた来ますが、そのチャンスに乗るためには、塩漬け株まみれの状態ではなく、新規に買えるだけのキャッシュを持っている必要があります。だからこそ、下げ相場では下降トレンドになったらさっさと売却・損切りしてキャッシュ比率を高めておく必要があるのです。
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