状況はさらに悪化ー2021年4月27日の日本株

4月27日の日本株

4月27日の日本株は終日においてじり安の展開となり、日経平均株価の終値は前日比134円34銭安の28991円89銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は小幅プラスで終えました。

値上がり銘柄1563に対し値下がり銘柄2211とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は37、年初来安値更新銘柄は114でした。

ADA指数は35.5%となり、前日の38.2%から少し低下しました。25日移動平均線割れの保有株は即座に売却するようにしています。あまり無理のないポジションとしています。

大負けを回避するのが先決

個別銘柄をみると、マネーフォワード(3994)など高値更新となる銘柄もあるものの、総じて1日を通じて弱い動きが続きました。年初来安値更新銘柄が昨日より増加して114に達しています。
対して、海運株や鉄鋼株などは強い動きが目立っています。

年初来高値更新銘柄より年初来安値更新銘柄の方が多かったり、下降トレンドにある個別銘柄が7~8割あるような状況ですから、勝ちに行くのがおかしな話で、今は多少の損失は仕方ないが大きな損失は絶対に避ける、というように、ある程度は守り優先での戦略を立てるのが無難と、今のところは思っています。

ダラダラとした下げが続いた4月でしたが、しばらく経つと上か下かは分かりませんが大きく株価が動くことになります。しっかりとその動きについていくことが大事で、動きに逆らってしまうとあっという間に大損します。
バブルの天井を付けた後の銘柄を逆張りで買い向かうと、買えば買うほど損します。なぜなら、すでに天井を付けた後なので、底打ちするまで下がり続けるからです。
個々の銘柄がいつバブルの天井をつけるかは不明ですから、下がっている途中に「そろそろ下げ止まる!」などと下手に予想をして買い向かった結果、それが裏目に出た・・・ということのないようにしてください。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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