景気敏感株・バリュー株優位の展開に変化なしー2021年3月15日の日本株

3月15日の日本株

週明け3月15日の日本株は、日経平均株価が上昇したものの上値の重い展開となり、終値は先週末比49円14銭高の29766円97銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、マザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄2885に対し値下がり銘柄995と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は211、昨年来安値更新銘柄は1でした。

ADA指数は71.3%となり、先週末の67.8%から上昇しました。成長株の一部に反発して25日移動平均線を超えるものがでてきたため、それらにつけていたヘッジの空売りを外したことなどによります。

景気敏感株・バリュー株の本格的上昇続く

個別銘柄をみると、引き続きベイカレント・コンサルティング(6532)や伊藤忠商事(8001)など強い銘柄が高値更新し、スノーピーク(7816)も高値更新となっています。
(注)当ブログで高値更新として紹介している銘柄は、年初来高値とか昨年来高値の更新ではなく、上場来高値の更新、もしくはここ5年程度の最高値の更新を果たしたものです。

また、重工株、銀行株、鉄鋼株などの景気敏感株・バリュー株やコロナ悪影響銘柄が引き続き強く、本日は上昇スピードがさらにアップした印象です。時価総額の極めて大きいメガバンクが数%の上昇を見せているということは、かなりの資金が銀行株に流入していると思われます。

一方、先週後半強かった成長株・ハイテク株については、引き続き上昇するものもありましたが、多くは失速して25日移動平均線手前で頭打ちとなっています。

本日は日経平均株価よりTOPIXの方が上昇率が高く、また昨年来高値更新銘柄も200を突破するなど、成長株・ハイテク株から景気敏感株・バリュー株への流れがより鮮明になった感があります。

ただ、足元では25日騰落レシオが120%、6日騰落レシオが200%に達するなど、短期的にはやや過熱感が出ています。すでに保有している上昇トレンド銘柄を慌てて売る必要は全くありませんが、例えば前日のアメリカ株が大幅高で、日本株も朝から大きく上昇してスタートするような時に、大量に寄り付きで飛びつき買いをする、というような行為はかなりリスクが高まりますので注意してください。

もし、景気敏感株・バリュー株の流れが本物だとすれば、まだ上昇の初動に過ぎない銘柄が多々あることは月足チャートから見ても明らかです。すでに保有できている銘柄については、安易に売らずに上昇が続く限り保有して利益をできるだけ伸ばすことを目指すべきと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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