個別株は厳しい動きー2021年2月18日の日本株

2月18日の日本株

2月18日の日本株は、朝方上昇したもののその後は売りに押される展開となり、マイナスで引けました。日経平均株価の終値は前日比56円10銭安の30236円09銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄929に対し値下がり銘柄2970と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は59、昨年来安値更新銘柄はゼロでした。

ADA指数は54.0%となり、前日の59.1%から低下しました。25日移動平均線割れの保有株を売却したことなどによります。

日経平均株価は日本株の実態を表さず

個別銘柄をみると、ネクステージ(3186)、ベイカレント・コンサルティング(6532)など高値更新となる銘柄も散見されますが、多くの銘柄は陰線を引いて下落しています。

私自身も18日はかなりのマイナスになりましたし、同様の方も多かったと思います。「これで日経平均株価が56円しか下がっていないの?」と思われるのではないでしょうか。

それもそのはずで、18日はファーストリテイリング(9983)が大きく上昇したことにより、日経平均株価のマイナスをかなり縮小することにつながっています。私の体感的には日経平均株価500円~600円安くらいではなかったかと感じます。

日経平均株価は高値から少し下げただけですが、個別銘柄は、すでに25日移動平均線を割り込むものがかなり増えています。つまり、日経平均株価は日本株の実態を全く表していません。

したがって、日経平均株価が上昇トレンドだから、自分の持ち株は下降トレンドだけど持っていよう、というのは明らかに間違った考え方であり、個別株投資をするなら日経平均株価は無視してもよいくらいです。

個別株の動きを見る限り、調整局面に入る可能性もあります。買いのタイミングはシビアにしないと、買ってすぐ天井をつけて大きく下落・・・ということになりかねません。例えばマネックスグループ(8698)を先日このブログで取り上げましたが、これを18日の寄り付きに買う、といった暴挙は決して行ってはなりません。たまたまうまく行くこともあるでしょうが、同じことを繰り返していたら簡単に自分の資産をなくすことができますから。
ここ数日の動きを見る限り、株価上昇を追いかけて飛びつくよりは、ちょっとした押し目を待った方がよいのではないかと感じています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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