弱い銘柄目立つー2020年12月21日の日本株

<今日の日本株>
週明け12月21日の日本株は、朝方高く始まったもののすぐ下げに転じました。引けにかけ下げ幅を縮小したものの、日経平均株価の終値は先週末比48円97銭安の26714円42銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄1453に対し値下がり銘柄2380と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は45、年初来安値更新銘柄は14でした。

ADA指数は51.6%となり、先週末の57.2%から低下しました。下降トレンドに転じた保有株を売却するなどしたためです。

 

<日経平均株価のトレンド待ちか>
個別銘柄をみると、どのカテゴリーの株なら強い、もしくは弱い、という形にはなっておらず、成長株でも強いものと弱いもの、割安株でも強いものと弱いものとが混在している、非常にやりにくい相場環境にあります。ただ、景気敏感株系の銘柄は、相対的にみると強いものが多いと感じます。

現状、日経平均株価は横ばいの動きが続いていて、いずれ上方向か下方向にトレンドを発生させると思いますから、それまでは今と同じような、銘柄ごとに動きがバラバラで、利益をあげにくい状態が続くと思われます。

上昇トレンド銘柄もそれなりに多いので、私自身のポジションも多めにはなっていますが、トレンドが明確に下向きに転じた場合は、速やかにポジションを小さくして守りを固めるつもりです。

今のマーケットは、コロナ・ショックにより崩壊しかけたバブルがその後の金融緩和により延長されたという認識です。要は、バブル崩壊を避けるためバブルの上塗りをしているわけです。
バブルはいつか必ず弾けます。でも、下落の初期段階で持ち株を売ることができれば、バブル崩壊に巻き込まれることはありません。
だからこそ私は、25日移動平均線割れで持ち株を売却しているのです。バブルがいつ崩壊するかは分かりませんから、こうした売りのルールをもち、それを守ることが、自分の財産を大きく減らさずにバブル崩壊を乗り切ることにつながるのです。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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