成長株が切り返しー2020年12月8日の日本株

<今日の日本株>
12月8日の日本株は、終日弱含みの展開となり、後場幾分戻したものの日経平均株価の終値は前日比80円36銭安の26467円08銭でした。
TOPIXも小幅安、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄2113に対し値下がり銘柄1645とやや値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は42、年初来安値更新銘柄は18でした。

ADA指数は45.2%となり、前日の40.1%から上昇しました。切り返して上昇トレンドに復帰した銘柄を新規買いしたことなどによります。

 

<取れそうで取れないのが今の日本株>
個別銘柄をみると、ここ数日弱い動きが続いていた成長株にようやく下げ止まり、切り返しの動きが出ました。明日以降の動きに注目したいところです。

ただ、はっきり言って銘柄ごとに動きはバラバラで、毎日の値上がり率ランキング上位銘柄をみても、統一性がありません。

現状、年初来安値更新銘柄が18出ています。日経平均株価が高値圏で推移しているにもかかわらず、コロナ・ショックの水準をも下回る銘柄が18もあることに十分留意すべきです。

要は、強い銘柄は株価上昇を続けている一方で、弱い銘柄は全く下げ止まらないということです。日経平均株価が上昇トレンドにあろうが、弱い銘柄は上がらない、つまり弱い銘柄を我慢して持ち続けることが、大きな損失、大きな失敗につながるという状況です。

私自身は成長株中心に投資していますから、まだ上昇トレンドをキープしている銘柄は保有を続け、今後上昇トレンド転換銘柄が増えてきたらそれらを買いますし。逆に現在の持ち株が下降トレンドに転じたならば、売却をしていきます。

成長株の中にも強いものと弱いものが混在していて、いったいどの銘柄が上がり、どの銘柄が下がるのか皆目見当がつきません。したがって、株価のトレンドに従い、上昇トレンド銘柄は保有、下降トレンド銘柄は売却して安易に手を出さないようにすることが、取れそうで取れない今の日本株における無難な対処法ではないかと思います。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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