<今日の日本株>
七夕の7月7日の日本株は、朝方は高かったものの円高がやや進んだこともあり次第安の展開となりました。日経平均株価は前日比102円75銭安の15276円24銭で終えました。TOPIX、マザーズ指数も下落しています。ただ、個別銘柄は値上がり1に対して値下がり2の割合であり、全面安の展開ではありません。
今日のADA指数はマイナス4.4%となり、前日のマイナス3.2%から少し低下しました。保有銘柄で25日移動平均線まで下がった銘柄を外したり、空売りした銘柄で上昇してしまったものを買い戻したり、新規に買いや空売りを実行したりという諸々の動きの結果、ADA指数は小幅低下でした。なお、上昇トレンドの銘柄を保有し、下降トレンドの銘柄を空売りするロング・ショートの戦略は昨日から変えておりません。
<二極化相場継続中>
今日の東証1部銘柄の新高値銘柄数は43、新安値銘柄数は110です。新安値銘柄数の方が多いですから警戒モードはまだ続きますが、新高値銘柄数もそれなりにあるため、上がる銘柄はしっかり上がるという感じです。
例えば、寿スピリッツ(2222)、エニグモ(3665)、セプテーニ・ホールディングス(4293)、ノジマ(7419)、エムスリー(2413)、サイバーエージェント(4751)などは問題なく上昇トレンドが続いていますし、じげん(3679)は直近高値更新となっています。
一方、JUKI(6440)のように6月24日の安値を大きく割り込んで下落しているものや、ジェイエクト(6473)のように2月中旬の安値も6月24日の安値も割り込んで下落が止まらない銘柄もあり、こうした明らかな下降トレンドの銘柄は絶対に手出し無用です。
強い銘柄の株価チャートは明らかに右肩上がりで、弱い銘柄の株価チャートは明らかに右肩下がりになっています。今保有して良いのはもちろん強い銘柄のみであり、弱い銘柄は保有すべきではありません。
中には、「ここまで株価が下がったので割安だ」と思って買ってしまいたくなりそうな銘柄もあるかもしれません。でも、なぜ株価がここまで下がったのかという理由をよく考えてみてください。おそらく、足元で株価の下落が止まらない銘柄は、業績がかなり悪化しているものと思われます。そうした銘柄が今月下旬以降相次ぐ第1四半期決算発表で業績予想の下方修正を出した場合、そこからさらに売り込まれることになりかねません。
何も難しく考えることはありません。下降トレンドにある銘柄について「さすがに割安なのではないか」とか「そろそろ下げ止まるのではないか」などと余計なことを考えるのではなく、下降トレンドにある銘柄は「買わない」「持たない」でいればよいだけです。株式投資とはできるだけシンプルなルールで行うべきものです。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。